LIFE 公開:

本ページはプロモーションが含まれています。

エシカル消費とは?重要な理由と未来への展望について

「エシカル消費」って何?地球温暖化や環境問題に危機感を抱く現代、倫理的な消費行動がどれほど重要かを探ります。エシカル消費の基本から日常の実践方法、未来の展望まで詳しく解説。持続可能な未来を目指すあなたのためのガイド。

ここ数年で急激に地球温暖化や資源の枯渇といった環境問題が深刻化し、一般消費者のあいだでも危機感を覚える機会が増えています。

ですが、実際に環境問題対策に関わるアクションを起こすのは難しい……、と躊躇されることが多いのも事実でしょう。

その中で、個々人が行動を変えて影響を与えられるのが「エシカル消費」。

エシカル“ethical”とは「倫理的な」という意味の英語です。そのためエシカル消費(=倫理的な消費)とは、環境や社会に優しい製品やサービスを選ぶことで、持続可能な未来を築く消費行動のひとつを指します!

エシカル消費とは

とはいえ、いきなり「エシカル消費」と言われても、いまいちピンとこないという声も。

そこでこの記事では、エシカル消費の基本情報とともに、エシカル消費を日常生活に取り入れられる簡単な方法をいくつかご紹介します。また、エシカル消費が個人だけでなく、社会全体に与えるプラスの影響についても簡単にですが解説します。

情報が氾濫する現代において、どのようにして「エシカル消費」を実践するべきなのか、そのちょっとしたヒントをご提供できれば幸いです!

エシカル消費ってなに?

そもそも「エシカル消費」とはどのような内容を指すのか、基本情報を見ていきましょう。

【定義】

エシカル消費とは、単に製品やサービスを購入する行為以上の消費活動のこと。

なにかを購入・消費する際に、その製品やサービスが生産される過程での環境影響、労働条件、動物福祉、社会的公正などを考慮して選択する消費行動を指します。

【歴史】

実は、エシカル消費の考え方自体は新しいものではありません。この概念は、1960年代の公民権運動や環境運動など、社会変革を目指すさまざまな運動に起源を持っています。

この時代から、消費者が持つ選択の力に注目が集まり、それが企業のポリシーや社会的・環境的問題に影響を与える可能性が認識され始めました。

【エシカル消費が重要な理由】

■環境影響: エシカル消費を行うことで、資源の枯渇、気候変動、生態系の破壊などの環境問題に対してポジティブな影響を与えることができます。

■社会的影響: 労働者の権利や公平な報酬、人権問題なども、消費者がエシカルな選択をすることで改善される可能性があります。

■経済的影響: 長期的には、エシカルに生産された商品が市場で成功を収めることで、企業も持続可能な方法でビジネスを行うインセンティブを得られます。

■個々の責任: 消費者一人ひとりがエシカルな選択をすることで、その積み重ねが大きな変化を生む力となります。

エシカル消費とは

エシカル消費のメリットとデメリット

次に、エシカル消費が広まることで起こるメリットとデメリットについて、見ていきましょう。

【消費者個人に与える影響】

■メリット
①教育と啓発:エシカル消費に取り組むことで、周囲の人々にもその重要性を広める役割を果たすことができます。

②心身の健やかさ:エシカルなアイテムとは、ナチュラル、オーガニック、フェアトレード、サステナビリティなど、環境汚染や人権問題対策、生態系維持などの観点に基づいて作られています。そのためエシカルなアイテムを積極的に選んで購入することで、往々にして購入者自身の心身も健やかに整うことができます。

エシカル消費とは

■デメリット
エシカルなアイテムは、品質の高い素材や公正な労働条件などを大切にする分、コストがかかる要素が多くなるとも言えます。その結果、価格が高くなってしまうことがあります。

【社会・環境に与える影響】

■メリット
①持続可能性の促進:エシカル消費が広まることで、持続可能な農業や公平な労働条件など、社会全体の持続可能性が向上する可能性があります。

②市場へのポジティブなインパクト:エシカルな製品への需要が高まると、企業はそのような製品をより多く提供するようになります。この循環が持続すると、エシカルな選択が常にできる環境が整ってくると期待できます。

③社会課題の可視化:エシカル消費は、消費者が直接影響を与えられる社会課題(労働条件、環境保護等)を強調し、その解決に貢献するための一つの方法です。

■デメリット
エシカル消費が流行すると、一部の企業はマーケティング戦略として一時的に利用する場合があります。そのため、消費者は情報の信憑性をしっかりと確認する必要があります。

以上のように、残念ながらある視点においてはデメリット面があることは否めません。

ですが、エシカル消費の価値を多くの方が認識・賛同することで、社会全体がそれを当たり前とすれば、より多くの今を生きる私たち、そして未来の世代の生き方にまで大きな良い影響を与えると期待できるのです!

エシカル消費の具体的な方法

では次に、エシカル消費を実践するための、具体的な方法例を見ていきましょう。

【製品選び】

■素材の選定:たとえば、オーガニックコットンやリサイクルプラスチックといった持続可能な素材を選ぶことで、自然環境への負荷を減らせます。

■ラベルのチェック: 製品に貼られているエシカル、サステナブル、オーガニック関連のラベルや認証マーク(例: フェアトレード、レインフォレスト・アライアンス、B Corp、USDA Organicなど)を確認することで、その製品がエシカルかどうかの判断がある程度できます。

※本記事の最後に、本サイト内で公開している「フェアトレード」「レインフォレスト・アライアンス」「化粧品のオーガニック認証」など関連記事をご紹介しています。不明な場合はそちらもご一読ください。

【ブランド選び】

■企業の方針:企業が発表する持続可能性レポートや社会貢献活動を調べると、そのブランドが真にエシカルであるかの手がかりとなります。

これらが難しい場合は、たとえば企業・ブランドの公式サイトに記載されている情報を、簡単にでもチェックすることをおすすめします。

エシカル消費とは

■第三者の評価:(先述の「ラベルのチェック」と合わせて)信頼できる第三者機関が認証したブランドや製品を選ぶことで、そのエシカル性がより確かであると言えます。

【その他の日常生活での小さなアクション】

■エネルギー節約:LED照明を使用する、家電はエコモードにするなど、日々の小さな行動でも積み重なると環境への影響は大きくなることを意識しましょう。

■地産地消:地元で生産された食品や製品を購入することで、輸送によるCO2排出を減らすことができます。

■公共交通の利用:自動車の使用を減らし、公共交通機関を使うことで、温室効果ガスの排出を削減できます。

エシカル消費を意識するからと言って、ストレスになるような大きなことをする必要はなく、最初はできる範囲の小さな一歩から始めて、継続させることが大切です!

【補足:ケーススタディ】

たとえば、個人の活動では、「ゼロ・ウェイスト」を実践しているご家庭があります。「ゼロ・ウェイスト」とは、極力ゴミを出さないようにすること。たとえばコンポストを利用して生ゴミを堆肥にする方法が注目されています。

エシカル消費とは

また、オーガニック食品の購入、リサイクル品の使用、コミュニティサポートなどを積極的に日常的に取り入れたりしています。

コミュニティ単位の活動では、たとえば一部の町や都市では、「フェアトレードタウン」を目指し、地域全体でエシカル消費を推進しています。このような取り組みにより、持続可能な地域社会が形成されつつあるのです!

エシカル消費の今後の展望

最後に、エシカル消費が今後どのように展開されていくと予測されるのか、その展望を挙げていきます。

①テクノロジーとエシカル消費
テクノロジーの進展がエシカル消費を容易にしていくでしょう。具体的には、アプリやウェブサービスを活用して、商品の生産背景や企業のエシカルな方針を瞬時に調べることができます。

②透明性の重視
企業がサプライチェーンや生産プロセスを透明にする動きが強まっています。これは消費者が「エシカルな選択」をする際の判断材料となり、エシカル消費を後押しします。

③持続可能性へのシフト
消費者が単なる価格や品質だけでなく、サステナビリティを重視する方向にシフトしていくと予測されます。これは長期的に企業にもポジティブな影響を与え、全体としてより持続可能な社会を形成する助けになるでしょう。

④重要性の認識を広める
エシカル消費を広めるためには、専門家だけではなく一般消費者である多くの方々にその価値を認識してもらうことが重要です。特に若い世代にこの重要性を教えることで、未来の消費行動に大きな影響を与える可能性があります。

エシカル消費とは

エシカル消費は持続性が鍵!

エシカル消費は単なる流行や一過性のトレンドではありません。エシカル消費は持続可能な未来を築く上で重要な側面であり、私たち一人ひとりのちょっとした行動・選択が大きな影響の一部になりうることを意味しています。

おさらいになりますが、以下の点に注目していただけると幸いです。

■情報は力:エシカルな選択をするためには、製品やブランドについてしっかりと調査することが基本です。

■小さな一歩から::たとえばオーガニック製品を選ぶ、地元の企業をサポートするなど、小さな行動が積み重なって大きな変化を生むことがあります。

■持続性が鍵:エシカル消費は一度や二度の行動で終わりではありません。持続可能な消費行動を習慣にしていくことが大切です。

最後に、エシカル消費は個人だけの責任ではなく、企業、コミュニティ、さらには政府レベルでの取り組みも必要です。しかし、その第一歩として、自分自身がどう行動するかを考え、小さな選択から一緒に始めてみましょう!

エシカル消費とは

【あわせて読む】
『エシカルとは|エシカル消費、エシカルファッション、エシカルコンシューマーって何?エシカルの意味を考えよう!』

『フェアトレードとは?エシカル消費に欠かせない「フェアトレード認証ラベル」をチェック!』

『ヴィーガンとは?持続可能性を追求するヴィーガンライフの魅力と意義』

『クリーンビューティとは?エシカルコスメとは違う?人にも地球環境にも配慮した美容製品を選ぶ意義』

『リジェネラティブ農業とは?サステナブルな未来を築く環境再生型農業について』

『フェアトレードコーヒーブランド11選|児童労働とコーヒー豆にまつわる話とフェアトレードを選ぶ理由』

『有機野菜・食品の宅配通販おすすめ9選!自宅で楽しめる国産お試しセット紹介』

『国内外エシカルファッションブランド28選|オーガニックコットン、草木染、フェアトレードアイテムを探すなら!』

『キッチン・テーブルウエア系エコグッズ15選|リサイクル・再生可能な素材でプラスチックフリーな便利アイテム紹介!』

『ミニマリストとは?エシカル・オーガニック・サステナビリティの観点から解説』

『フェムテックとは?女性のQOL向上とエシカルでサステナブルなフェムテックの未来』

『ジェンダーとは?エシカル、サステナビリティとの関係や問題点について』

『界面活性剤とは|天然、合成、石油系界面活性剤の違いって?界面活性剤成分のチェック方法について』

『環境移民が増える理由と持続可能な解決策とは?』

この記事を書いた人

奥田真由子

AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー、AEAJ認定環境カオリスタ、AEAJ認定ナチュラルビューティスタイリスト。京都府立大学大学院英語英米文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。文学研究を通して社会と人のあり方を考えていた経験から、国内外エシカル関連の情報を「肩ひじ張らずに」探求したく日々勉強中。 ※2023年3月Fmヨコハマ 「Keep Green & Blue」出演https://www.fmyokohama.jp/keep/2023/03/post-18.html

関連キーワード

LINE

公式LINEで最新エシカル情報をお届け