FOOD 2019.08.22

フェアトレードチョコレートブランド10選|カカオ農園での児童労働問題に取り組むフェアトレード企業紹介!

2019年8月22日日本国産ブランド追記【おすすめフェアトレードチョコ紹介】フェアトレード&オーガニックチョコ、ヴィーガン対応などをしている世界のチョコレートブランドを集めました。カカオ農園での児童労働問題をご存じですか?カカオ豆生産者の過酷な労働環境を改善するためにフェアトレードな取り組みを行っているチョコレートメーカーをピックアップ!高品質でサステナブルなチョコで笑顔の輪を広めたいなら!

あなたはチョコレートをどれくらいの頻度で食べますか? チョコレートはおいしいのはもちろんのこと、チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」の働きに近年注目が集まっています。

なんとカカオポリフェノールは老化現象の原因となる活性酸素を抑え(抗酸化作用)たり、善玉コレステロール値を上昇させたり、精神的なストレスを軽減させたりといった健康効果が認められているのです!

チョコレートとカカオ豆

さらには記憶・学習機能に関する神経栄養因子の数を上昇させたり……、チョコレートがこんなにも心身にスゴい効果のある食べ物だとは、驚きですよね。

ですが普段からお店でよく見られるチョコレートが、どのような工程を経て作られ、世界中の消費者の手元にまで届けられているのか、考えたことはありますか?

実はチョコレートの原料となるカカオ豆が栽培されるカカオ農園では、農園の親族の子供たち、人身売買や誘拐によって連れてこられた子供たちが学校にも行けず、過酷で危険な労働を強制されている実態があるのです。

カカオ農園

そこで消費者である私たちが世界で行われている児童労働に対して声を上げられる行動――それは「フェアトレード製品を自分の意思で選び購入する」こと!

ここではチョコレート産業が抱える労働・人権問題の改善に取り組み、フェアトレード活動を広めていて、さらにはオーガニックや無添加など原材料にもとことんこだわっている、味も品質も保証済みなおすすめフェアトレード・チョコレートブランド(企業・メーカー)をご紹介します!

■フェアトレードについて詳しくは、こちらの記事でご紹介しています。
『フェアトレードとは?エシカル消費に欠かせない「フェアトレード認証ラベル」をチェック!』
 

People Tree(ピープルツリー)

・設立された場所:日本
・カカオ豆の主な産地:ボリビア、ペルー
・取得認証:WFTO製品認証、有機JAS認証、EUオーガニック(有機)

ピープルツリー
※公式インスタグラムより

ピープルツリーのチョコは、ボリビアの生産者団体「エル・セイボ」が育てたカカオ豆を使用。エル・セイボは、生態系を守りながらカカオ豆を育てる「アグロフォレストリー」の活動を行っています。

そのほか、ペルーの生産者団体「カクブラ」や「ノランディーノ」、ドミニカ共和国の生産者団体のカカオ豆も使用しています。

そのほかの原材料もフェアトレードのモノが使われています。

ていねいにつくられた素材はふさわしい値段で買い取られ、スイスの工場にて伝統的な製法に則り、最大72時間かけてなめらかなチョコレートへと生まれ変わっているのです!

【注目ポイント】
乳化剤フリー、着色料フリー、保存料フリー ※天然香料使用

※ココアバター100%使用で非常に溶けやすいため「秋冬限定商品」となっています。販売時期など詳細はブランドにお問い合わせください。

People Tree日本公式サイト 

Robert(ロベール)

・設立された場所:マダガスカル
・カカオ豆の主な産地:マダガスカル
・取得認証:-

Robert
※公式Facebookより

1940年創業、「AOC(アカデミーオブチョコレート)」にて金賞受賞&世界一のカカオ豆の称号「ゴールデンビーン2017」獲得ブランド。

フェアトレードという概念が生まれる以前から、フェアトレードの考え方を軸にチョコレート事業を行っている老舗ブランドです。

上質なカカオ豆生産地マダガスカルで、カカオ豆栽培からチョコレート製造までを一貫して行っている(カカオバターまでも自社製造)のが特徴的。これはチョコレートの品質管理と現地雇用の両面にとって良い事づくしと言えます。

さらにはカカオ豆の品質に応じて生産者にプレミアムを支払う取組みを実施。カカオ豆が買い叩かれないようにし、生産者の生活が不安定にならない「フェアトレード」な仕組みを独自で作っています。

Robert公式サイト(フランス語) 

※日本国内では複数のショップにて販売されています。

Chocolat Stella(ショコラステッラ)

・設立された場所:スイス
・カカオ豆の主な産地:中央アメリカ、南アメリカ、アフリカ、インド、インドネシア ※製品により産地が異なるため、ここでは地域名で表しています。
・取得認証:FLO製品認証、有機JAS認証、UTZ認証、EU-Bio認証、USDA認証、Demeter認証、BIOSUISSE認証など

Stella Bernrain
※公式HPより

1950年にChocolate Stella社とChocolate Bernrain社が合弁し、現在のStella Bernrain(ステッラ バーンレイン)社が誕生。世界50か国で販売されている人気のスイス発フェアトレードチョコレートです。

Stella Bernrain社(チョコレートのブランド名は「ショコラステッラ(Chocolat Stella)」)は、1991年に世界で初めてフェアトレードチョコレートを製造し、1994年にはオーガニックチョコレートの製造・販売を開始しました。

さらにはCo2排出22%をカット。工場内の水を循環させることにより、水の使用量を98%カットすることに成功するなど、全方位で環境問題・労働問題に取り組んでいます。

【注目ポイント】
ヴィーガン向け、砂糖なし製品などがあります。

Stella Bernrain公式サイト(英語その他、日本語なし) 

※日本国内では複数のショップにて販売されています。

LAND GARTEN(ランドガルテン)

・設立された場所:オーストリア
・カカオ豆の主な産地:-
・取得認証:FLO製品認証、EU-Bio認証

LAND GARTEN
※公式HPより

1989年にオーガニックスナックの製造を始めたランドガルテン。いまでは30か国以上に販売されています。

「地球は先祖から受け継いでいるのではない、子ども達から借りている」との理念のもと社会活動にも注力。

油を使わずきれいな温風だけで処理するロースターの独自開発や、再生可能エネルギーの使用、地域の社会プロジェクトのサポートなど、環境・エコ・サステイナブル活動に関するモデル会社となっています。

またチョコレートはベルギー産の最高水準。原材料は自社農場や専属契約農家にて栽培されています。

【注目ポイント】
GMO(遺伝子組み換え原料)フリー、グルテンフリー

LAND GARTEN公式サイト(ドイツ語、英語) 

日本総代理店のLAND GARTEN紹介ページ

GEPA(ゲパ)

・設立された場所:ドイツ
・カカオ豆の主な産地:アフリカ、南アメリカなど ※製品により産地が異なるため、ここでは地域名で表しています。
・取得認証:フェアトレードプラス(フェアトレードの最低基準を大幅に超えた活動)認証、(FLO製品認証、WFTO製品認証)、有機JAS認証、ナチュールランド認証

GEPA
※公式インスタグラムより

ゲパ社は創業以来40年以上に渡り、発展途上国の生産者をサポートする活動を続けている「フェアトレードのパイオニア的存在」。

世界フェアトレード機構(WFTO)や、独自基準「フェアトレードプラス」の確立など、フェアトレードの最低基準を大幅に超えた活動に取り組んでいます!

たとえば生産者のオーガニック転向のサポートや、フェアトレードの法定基準以上の額を前払いで支払うなど、世界中でフェアトレードを率いる活動を広げています。

さらには再生可能な植物由来のパッケージの使用や環境保護への取り組みも積極的に行っている、エシカルな企業でもあります。

【注目ポイント】
フェアトレード原料を高配合の40~100%使用
※一般的には20%以上あればフェアトレードと表記可能

GEPA公式サイト(ドイツ語、英語、スペイン語) 

日本総代理店のGEPA紹介ページ

Divine Chocolate(ディバイン チョコレート)

・設立された場所:イギリス
・カカオ豆の主な産地:ガーナ
・取得認証:FLO製品認証

Divine Chocolate
※公式インスタグラムより

株式の44%はガーナのカカオ農民が所有し、利益は地域発展に役立てられる仕組みを作っているディバイン社。

カカオ豆生産者たちが会社経営に携わり、地域住民たちが自身でよりより地域環境づくりを目指すことで、高品質のカカオ豆生産の継続にもつながっています。さらにはこのようなフェアトレード活動によって、学校の設立などが実現しているのです!

【注目ポイント】
100%フェアトレードかつカカオ農家が経営している世界で唯一のチョコレート会社

Divine Chocolate公式サイト(英語) 

※日本国内では複数のショップにて販売されています。

LOVE COCOA(ラブ ココア)

・設立された場所:イギリス
・カカオ豆の主な産地:エクアドル、ドミニカ
・取得認証:-

Love Cocoa
※公式インスタグラムより

イギリスの老舗チョコレートメーカーCadbury(キャドバリー)の創業者John Cadburyのひ孫James Cadburyが立ち上げたオーガニックチョコレートブランド。

2016年7月に英国でデビューし、すでにFORTNUM&MASONやTOP SHOPとコラボし大人気のチョコレートです。パッケージ賞を受賞するなど、オシャレで現代的なパッケージにも注目が集まり、ギフトに最適!

また現地生産者の生活・労働環境を守り、適正価格での取引をサポートするフェアトレード精神に基づいた活動を行っています。

【注目ポイント】
高品質で香り豊かなカカオ豆を作るため、栽培から発酵、製造まで全てのプロセスが「オーガニック」で作られている。

LOVE COCOA公式サイト(英語) 

LOVE COCOA日本公式サイト 

alter eco(アルテルエコ)

・設立された場所:フランス
・カカオ豆の主な産地:ペルー
・取得認証:FLO製品認証、USDA認証、ABマーク

Alter Eco
※公式インスタグラムより

世界規模のフェアトレードブランドのアルテルエコ。

ペルーの有機農業の小規模生産者とフェアトレード関係を持ち続けることで、現地住民の生活向上や原料の品質向上を実現してきました。

ペルー産の高品質な有機(オーガニック)カカオをスイスの伝統的製法によって、洗練されたチョコレートへと変えています。

【注目ポイント】
香料、乳化剤を一切使用していない

Divine Chocolate公式サイト(英語) 

※日本国内では複数のショップにて販売されています。

Guittard(ギタード)

・設立された場所:アメリカ
・カカオ豆の主な産地:ガーナ、ナイジェリアなど
・取得認証:USDA認証

Guittard
※公式インスタグラムより

1868年にフランス人のエティエンヌ・ギタード氏によって、アメリカのサンフランシスコで創業された老舗ブランド。

元々は菓子職人やショコラティエといったプロフェッショナル向けのチョコレートを製造・販売していましたが、現在ではプロフェッショナル向けと一般消費者向けの両方に人気が集まっています。

家族経営型の企業として、5代に渡りフェアトレードやサステナブルな考え方を元に、カカオ生産者の生活を守り安定した収入を確保することで、良質のカカオ豆を育てることを可能にしています。

また生産地における児童労働問題にも取り組み、国際カカオイニシアチブ(ICI、カカオ農園の児童労働撲滅を目指す機構)の一員として、子供たちの人権を守るサポート活動を行っています。

【注目ポイント】
フェアトレード&オーガニックなプロ仕様のチョコレート。GMO(遺伝子組み換え原料)シュガーフリー、 rBGH(牛の遺伝子組み換え型成長ホルモン)フリーのグラスフェッドミルク使用

Guittard公式サイト(英語) 

※日本国内では複数のショップにて販売されています。

love lotus(ラブ ロータス)

・設立された場所:日本
・カカオ豆の主な産地:ベトナム
・取得認証:-

lovelotus
※公式インスタグラムより

「児童労働・児童搾取によるカカオ豆は使いたくない」という想いを持つ創業者が出会ったのが、蓮を国花とするベトナムのカカオ豆だった、というブランドストーリーを持つ、石川県金沢市発のローチョコレートブランド「love lotus(ラブ ロータス)」。

農薬も化学肥料も使わない、もちろん児童労働・児童搾取もないカカオ豆は、「ベトナムカカオの父」と呼ばれているPham Hong Duc Phuoc Ph.D教授の情熱と指導が徹底された「Stone Hill農園」のモノです。

ユニークな発酵方法により、程よい酸味のあるフルーティな味わいが楽しめる世界トップレベルのカカオ豆は非加熱(ロー)処理のため、カカオ豆本来の栄養分たっぷり!

乳製品、香料、白砂糖は一切配合されておらず、奄美群島にある喜界島の上質な黒糖を使用。黒糖が少し残ったシャリシャリ食感もまた、こだわりの証です。

調合されている材料によって、まるで物語のタイトルのようなネーミングがされているため、親しいお友達へのプレゼントとして「チョコの名前」から選ぶのも楽しいですよ!

【注目ポイント】
児童養護施設で暮らす子どもたちに木のおもちゃによって笑顔や温もりを届ける活動「Lotus Project」を、福島県のNPO法人Lotusと共同で行っておりLove lotusチョコレートの売上の一部はLotus Projectの活動にあてられている。

love lotus(ラブ ロータス)公式サイト

フェアトレードチョコレートで笑顔の輪を!

何気なく口に運んでいるそのチョコレートは、だれがどこでどのようにして育てたカカオ豆を使っているのでしょうか?

チョコレート

世界中の子供たちを笑顔にさせるチョコレートを作るために、子供たちや生産者たちの笑顔が奪われていると少しでも想像してみたら――フェアトレードのチョコレートの輪がもっと広がればステキだと思いませんか。

品質にこだわって作られたフェアトレードのチョコレートは、一口食べればやみつきなってしまうほど! その理由は、チョコレートに秘められた優しさと強さの証かもしれませんね。

■フェアトレードについて詳しくは、こちらの記事でご紹介しています。
『フェアトレードとは?エシカル消費に欠かせない「フェアトレード認証ラベル」をチェック!』
 

■児童労働、フェアトレードコーヒーについて詳しくは、こちらの記事でご紹介しています。
『フェアトレードコーヒーブランド6選|児童労働とコーヒー豆にまつわる話とフェアトレードを選ぶ理由』
 

この記事を書いた人

ライター:奥田真由子

京都府立大学大学院英語英米文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。文学研究を通して社会と人のあり方を考えていた経験から、国内外エシカル関連の情報を「肩ひじ張らずに」探求したく日々勉強中。環境カオリスタ、ナチュラルビューティスタイリスト。