FASHION 公開:

アップサイクルブランド7選|アップサイクルでヴィンテージに新たな価値と存在感をプラス!

【アップサイクルとは?サステナブルやエシカルとの関係は?】リサイクルとは異なる意味のアップサイクル。アップサイクルでモノに新たな命を吹き込む国内外アップサイクルブランドをピックアップしてご紹介します!

数年前から使われるようになった「アップサイクル」という言葉。ですが一般的に浸透してきたのはここ最近のように思われますが、皆さんの周りではいかがでしょうか。

廃棄された家具

私の周りでは「アップサイクル? 全く意味が分からない。知らない。初耳」という方や、「見聞きしたことはあるけれど、リサイクルやリメイクとは実際どう違うの?」という方など、「アップサイクル」という言葉になじみのないケースがまだ少なくない印象です。

そこでここでは、アップサイクルの意味についてご説明した後で、アップサイクルによって魅力的な製品を生み出している国内外ブランドをピックアップしてご紹介します!

【アップサイクルとは】

アップサイクル(英語表記“Upcycle”)とは、古い布や古着、廃材、古い家具、縫製後の余り生地など、従来ならば不用品(=ゴミ)として廃棄処分されていたような製品・道具を別の製品として生まれ変わらせることを指します。

とはいえ、同じような意味で捉えられがちな「リサイクル(“recycle”=再循環)」とは異なり、アップサイクルはそれらを材料に「より魅力的で価値のあるモノ」へと昇華させることがポイントです。

たとえば業務用に使用されていた穀物用保存袋にデザイン性をプラスして、日常的に使用できるバッグなどのファッションアイテムやインテリア雑貨へと変化させたり、大量生産によって作られ余ってしまった布地で独創的なドレスを制作したり……。

アップサイクルの生地

デザインやアイデアという付加価値を加えることで、これまでは捨てられる運命だったモノたちに新たな命を吹き込み、人々が新たに「欲しい」と本気で思えるアイテムへと「価値をアップさせる」--これが「アップサイクル」の意味です。

大量生産・大量消費時代を経て、環境問題や労働・人権問題など、多くの(国境を越えた地球規模での)負の遺産を背負ってしまった私たち現代人だからこそ、「サステナブル」「エシカル」な価値観から生まれたアップサイクル製品との出会いを大切にし、長く愛用していければステキですよね。

マリオン ヴィンテージ(MALION VINTAGE)

・設立された場所:日本
・アップサイクルな特徴:古着やヴィンテージの布地をリメイクし、異なるアイテムを制作。
・展開アイテム例:レディースファッションウエア、バッグ、アクセサリー

MALION vintage
※公式インスタグラムより

2017年に営業終了したセレクトショップ「Cher(シェル)」の企画担当だった石田さんと店長・バイヤーだった清水さんがデザイナーとなり、2016年に立ち上げたアップサイクルブランド。

国内外で買い付けたヴィンテージ生地やファッションアイテムを、全く新しいスタイルのファッション性の高いアイテムへと生まれ変わらせ、幅広い年代の女性たちに支持されています。

※2019年現在、予約制の直営店「MOUR」も運営されています。MOUR詳細はインスタグラム @___mour___にてチェックできます!

マリオン ヴィンテージ公式サイト

シール(SEAL)

・設立された場所:日本
・アップサイクルな特徴:破棄されたタイヤチューブを使用し、一点物のバッグや靴を「ハンドメイド イン ジャパン」で制作している。
・展開アイテム例:(メンズ)バッグ、靴

SEAL
※公式インスタグラムより

日本の職人の高い技術により作られた、リサイクルをコンセプトとしたプロダクツを提供するブランド。

破棄されたタイヤチューブを回収し、素材の特性を最大限活かしながらバッグや靴などのメイン素材としてリユース。一つ一つ素材感が異なり「唯一無二」の存在感が、品質とオリジナリティを求める男性から高く評価されています。

SEAL公式サイト

ニューズド(NEWSED)

・設立された場所:日本
・アップサイクルな特徴:木材、布、紙の端材などの廃材を使用し、全く異なる新しい雑貨を制作している。
・展開アイテム例:バッグ、ボウタイ、タグ、アクセサリー、ブックカバー、時計など

NEWSED
※公式サイトより

「特定非営利活動法人 NEWSED PROJECT」が運営している、古くなってしまったものを新たな視点で見ることで、別の新しいものとして蘇らせるアップサイクルブランド。

廃材などの古くなってしまったものが持つ、ストーリーや背景を大切にした商品開発を行っています。取扱い店舗は、全国のミュージアムショップ、デザイン系のセレクトショップが中心。

各デザイナーによる、様々なアイデアあふれるアイテムは目にも楽しい!

NEWSED公式サイト

グリーム(gleam)

・設立された場所:日本
・アップサイクルな特徴:廃材を使用して、一点物の家具を制作している。
・展開アイテム例:家具

gleam
※公式Facebookより

廃材を使用しデザイン性の高い家具を制作している「旅する家具」ブランド。

既存の制作物の購入から、セミオーダーやフルオーダーまで頼める点も注目ポイント。空間デザインもされています。

長く愛着を持って使える家具を配して、自分らしいショップやオフィス、住居空間を求めるこだわり派にオススメ!

gleam公式サイト

フライターグ(FREITAG)

・設立された場所:スイス
・アップサイクルな特徴:古いトラックの幌布、自動車のシートベルト、自転車のチューブなどを使用し、一点物のバッグを制作している。
・展開アイテム例:バッグ、ウォレットなど

FREITAG
※公式インスタグラムより

1993年に、グラフィックデザイナーだったMarkus & Daniel Freitagさんたちが、自分たちが求める「機能性、撥水性に優れた丈夫なバッグ」を、使い古しのトラックの幌、廃棄された自転車のタイヤチューブ、車のシートベルトを使用し、自らの手で作り上げたのがブランドの始まり。

そのため現在においても、世界的に広く販売されているFREITAGのバッグはすべてリサイクル素材を使用した一点物のアイテムです。

FREITAG日本公式サイト

グローブ・ホープ(Globe Hope)

・設立された場所:フィンランド
・アップサイクルな特徴:廃棄される軍用製品などを使用し、バッグなどを制作している。
・展開アイテム例:バッグ、ファッション雑貨、アクセサリー、オーガニックコスメなど

Globe Hope
※公式インスタグラムより

2003年に始動し、数々のデザイン賞や芸術文化賞を受賞しているフィンランド発サステナブルブランド。

数限りある資源を守るために、デザインと製造過程において環境に優しい選択肢をベースにしています。シンプルながら優しさと強さが共存する北欧デザインが光っており、国内外に多くのファンがいます。

Globe Hope公式サイト(英語のみ、海外配送あり)

※日本国内では複数の海外輸入ショップにて販売されています。

マリーン セル(MARINE SERRE)

・設立された場所:フランス
・アップサイクルな特徴:古着やヴィンテージの布地をリメイクし、異なるアイテムを制作。
・展開アイテム例:レディースファッションウエア、バッグ、アクセサリー、シューズなど

MARINE SERRE
※公式インスタグラムより

2017年の「LVMHプライズ」を受賞した若手デザイナーであるマリーン・セルが掲げる、サステナブル・アップサイクルブランド。2018-19年秋冬パリコレでランウエイデビューを果たしたことにより、注目度が高まっています。

18-19年秋冬コレクションの45%が古着とのことのため、新しい素材と古い素材を組み合わせて、新しいアイテムを作り上げています。

すべて一点モノ、という訳ではないようですが、高いファッション性のなかに自然にヴィンテージアイテムをミックスさせ、「サステナブル」「エコ」といったワードを当たり前のことのように提案している姿勢に、今後の活躍が期待される新ブランドです。

マリーン セル公式サイト(英語のみ)

※日本国内では複数の海外輸入ショップ、アパレルセレクトショップ、ポップアップショップにて販売されています。

時間までも魅力となるアップサイクルアイテム

アップサイクルという言葉自体はご存じなかったとしても、意外にこれまでに何度もアップサイクルなアイテムに接してきた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでご紹介したブランドのほかにも、たくさんのアップサイクルブランドがあります。その中には若手ファッションデザイナーのみならず、ベテラン世代のファッションデザイナーたちが携わっている高級ファッションブランドも含まれるほど。

このような流れからも分かるように、これからますます「アップサイクル」を基盤にしたモノづくりの姿勢が、世代を超えて世界的な広がりを見せるのは必至!

アップサイクルイメージ

古くなったからと簡単に捨てるのは、そこで時間がプツリと切れてしまうようで、なんだか寂しい……。

「地球環境のために!」という壮大な目的意識はひとまず置いて、まずは五感(もしくは六感?)が魅かれるアップサイクルアイテムを、手に取ってみませんか?

■アップサイクルに関するイベント・その他のアップサイクルブランドについては、こちらの記事でもご紹介しています。
『国内外アップサイクルブランド8選|クリーニングディでアップサイクルを身近に!廃棄物にデザイン性をプラス』

■その他のエシカルファッションブランド紹介はこちら!アップサイクル製品を取り扱っているブランドもあります。

『エシカルファッション日本海外ブランド8選|環境に優しくファッション性も高い人気のアパレルブランド紹介』

『エシカルファッションブランド8選|オシャレで着心地の良い国内外スローファッションブランド』 

『国内外エシカルファッションブランド8選|オーガニックコットン、草木染、フェアトレードアイテムを探すなら!』 

この記事を書いた人

ライター:奥田真由子

京都府立大学大学院英語英米文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。文学研究を通して社会と人のあり方を考えていた経験から、国内外エシカル関連の情報を「肩ひじ張らずに」探求したく日々勉強中。環境カオリスタ、ナチュラルビューティスタイリスト。