EVENT 2019.08.09

国内外アップサイクルブランド8選|クリーニングディでアップサイクルを身近に!廃棄物にデザイン性をプラス

【アップサイクルとは?リサイクルと違うの?】日本国内で年間約100万トンの衣類が廃棄されている事実!廃棄物を活かして寿命を延ばすアップサイクルが見直されています。モノに新たな命を吹き込む国内外アップサイクルブランド(バッグ、洋服、アクセサリー、家具)をピックアップしてご紹介します!

***2019年8月30日はアップサイクルイベント「Cleaning Day(クリーニングディ)」***

「Reduce(リデュース)」「Reuse(リユース)」「Recycle(リサイクル)」(これら3つの頭文字を取った総称が「3R(スリーアール)」)という言葉は、一般的にも広く認知されるようになっており、特にリサイクルに関しては、日々のごみの分別などで意識されている方が多いかと思います。

ですが最近では、これらに加えて「Upcycle(アップサイクル)」という、リサイクルとは似ているようで異なる「廃棄物へのサステナブルなアプローチ方法」が、ファッション業界を中心に注目されてきています!

ファッション

なぜなら、リサイクルが「(原料に戻した後)再生+利用=再循環」を意味するのに対し、アップサイクルは「(素材はそのままで)+価値」を重視し、「素材の良さをうまく活用することで、物の寿命を延ばして愛用する(される)」ことを目的とする点が評価されているからです。

とはいえ、中には「たくさんの新しいファッション製品が毎日生み出されているのに、どうしてわざわざ既存の古い素材を使ってアップサイクルするの?」と思われる方もいるかもしれません。

確かに世界中のたくさんの店舗では、シーズンごとにステキなファッションアイテムたちが入れ替わり販売されています。

ファッションアイテム

しかしその裏側では、日本国内に限っても「年間約100万トン」の衣類が廃棄されている事実があるのです。この廃棄量は、1着300g計算の場合、約33億着分に相当します!

これを世界規模で考えた場合、あまりに膨大な廃棄量に想像がつかないほどですよね。

そこで、ブランドやショップの大小にかかわらず、アップサイクルの考え方に価値を見出し、またはアップサイクルによってさらなる存在感を高めたアイテムに価値を見出す人々が、世界中で増えてきているのです。

そのため、この記事では先に「クリーニングディ」というアップサイクルイベントについてご説明した後、国内外のアップサイクルブランド、またはアップサイクル製品取扱いショップ(アパレル・ファッション雑貨系から家具・インテリアまで)をご紹介します!

■アップサイクルについて、その他のアップサイクルブランドについては、こちらの記事でもご紹介しています。
『アップサイクルブランド7選|アップサイクルでヴィンテージに新たな価値と存在感をプラス!』

フィンランド発「クリーニングディ」とは?

クリーニングデイ・ジャパン

「Cleaning Day(クリーニングディ)」とは、北欧の国フィンランドで2012年より始まった、リサイクル・カルチャー・イベント。

年2回(5月4週目・8月最終週の土曜日)に開催され、オフィシャルサイトに登録すれば、誰でもどこでもフリーマーケットを開催できます。

日本では、アップサイクルをコンセプトにして行われており、上述の年2回の日程以外にも「スピンオフ開催」として、全国で大小のクリーニングディが開催されるようになっているのです!

※フリーマーケット形式ではなく、交換会でもOKとのこと。ワークショップや食事会をされる事もあります。

中には扱うジャンルを特定したクリーニングディもあり、たとえば本の交換に特化した「クリーニングデイ・ブックス」などが不定期で開催されています。

モノをあいだに挟みつつ、初対面の方や顔なじみの方たちと楽しく語り合うことができるのも、クリーニングディの魅力のひとつ。少しでもご興味がある方は、クリーニングデイ・ジャパン事務局の公式サイトをぜひチェックしてみてくださいね!

■クリーニングデイ・ジャパン事務局公式サイト http://cleaningday.jp/

ラブ アンド センス(Love & sense)

・設立された場所:日本
・アップサイクルな特徴: リサイクルのプルタブでできたバッグやアクセサリーを取り扱っている。
・展開アイテム例:レディースファッションウエア、バッグ、アクセサリー

Love&sense
※公式インスタグラムより

2006年の会社設立からフェアトレード問題に取り組んでいる株式会社福市が展開しているフェアトレードのセレクトショップ「ラブ アンド センス(Love & sense)」。

そこで取り扱われている「プルタブシリーズ(PULL TAB series)」は、リサイクルのプルタブでできた、まさにアップサイクルなバッグやアクセサリー。ブラジルで作られている、フェアトレード製品です。

一見するとまさかプルタブとは思えないスタイリッシュなデザインと意外性のあるユニークさ、見た目に反する軽さや機能性に、トリコになる方が男女問わず増えています!

2014年にはソーシャルプロダクツ・アワードで「特別賞 アイデア×デザイン」を受賞している、実力派のアーティスティックな注目アイテムです。

ラブ アンド センス(Love & sense)公式サイト

蝉(semi)

・設立された場所:日本
・アップサイクルな特徴: 屋外広告やイベントなどで使用されたフラッグなどで、バッグやポーチなどを製造・販売している。
・展開アイテム例:バッグ、カードケース

蝉 semi
※公式インスタグラムより

「デザインの寿命を長くする」ことをベースにして、掲示期間が終了した屋外広告やバナー、フラッグなどの素材をリデザインし、新たなプロダクトとしてアップサイクルしている「蝉(semi)」。

1点1点デザインが異なり、さらには製品を構成する素材が、元々は有名デパートやイベントのフラッグなどを使用していると分かると、愛着もひとしおに!

トートやバックパック、ブリーフケースなど、形や大きさも様々なので、自分用にもプレゼント用にも選ぶ楽しさ満点です。

蝉(semi)公式サイト

スマテリア(SMATERIA)

・設立された場所:カンボジア
・アップサイクルな特徴:カンボジアにて、蚊帳ネットやゴミ袋、レザーの切れ端など、廃材を使ったバッグを製造・販売している。
・展開アイテム例:バッグ

Smateria Japan
※公式インスタグラムより

2006 年に、カンボジアでイタリア人女性2人が、「軽くて丈夫な蚊帳ネットをバッグに仕立てたい!」と試行錯誤で作ったネットバッグがブランドの始まりの「スマテリア(SMATERIA)」。

現在ではカンボジア国内に5店舗、日本を含む世界20カ国で販売されているほどの、人気ブランドです!

廃材を使ったアップサイクルな点はもちろんのこと、カンボジアの女性の生活環境向上のために、女性の積極的な雇用や保育園・幼稚園の併設など、企業としてエシカルな姿勢を全面的に貫いている点も好感が持てます。

スマテリア(SMATERIA)日本公式サイト

ビーキーパー パレード(BEEKEEPER PARADE)

・設立された場所:オーストラリア
・アップサイクルな特徴:廃棄処分予定の生地を使ったバッグを製造・販売している。
・展開アイテム例:バッグ

ビーキーパーパレード
※公式インスタグラムより

オーストラリア・メルボルン発の、捨てられてしまうはずだった生地をアップサイクルするエシカルブランド「ビーキーパー パレード(BEEKEEPER PARADE)」。

多種多様な色柄の布地で作られたバッグが豊富にラインアップされており、選ぶのに困ってしまうほど個性的。

環境問題だけではなく、売り上げの一部からカンボジアに学校を建設し、子供達を教育支援している点も、ユーザーとして嬉しくなるポイントです!

※2019年8月現在は、オーストラリア版公式サイトのみ。日本版はリリース準備中とのことです。

BEEKEEPER PARADE公式サイト(英語のみ)

タダス(tadas)

・設立された場所:日本
・アップサイクルな特徴: 着物をアップサイクルし、洋服やアクセサリーなどを製造・販売している。
・展開アイテム例:レディースファッションウエア、アクセサリー、メンズのタイ

tadas
※公式インスタグラムより

着られなくなった着物を洋服などに作り直し、新たなストーリーを紡ぎ出している「タダス(tadas)」。

富山市のショップ内には、アトリエを併設。縫子さんが着物を丁寧に解き、裁断し、縫い合わせを行っています。

他ブランドとのコラボレーションや、他府県店舗でのポップアップストアなども随時開催されているため、要チェックです!

タダス(tadas)公式サイト

ムスカーン(MUSKAAN)

・設立された場所:日本
・アップサイクルな特徴: 着物をアップサイクルし、洋服やインテリア雑貨などを製造・販売している。
・展開アイテム例:レディースファッションウエア、クッションカバー

MUSKAAN
※公式インスタグラムより

環境保全や社会貢献に配慮し、2019年4月に立ち上げられた新ブランド「ムスカーン(MUSKAAN)」。

第一弾プロジェクトとして、ヴィンテージ着物をアップサイクルし、現代的な洋服などを製作しています。

クリエイティブディレクターの方は、ロンドン芸術大学セントラルセントマーチン校にてサスティナブルファッションを学ばれた経緯があるため、今後もエシカルな視点でのファッションプロジェクトを展開されると期待できます!

ムスカーン(MUSKAAN)公式サイト

ミウラクラフツ(Miura Crafts)

・設立された場所:日本
・アップサイクルな特徴: 廃棄されるスケートボードで雑貨を製造・販売している。
・展開アイテム例:アクセサリー、キーフック、靴ベラ

Miura Crafts _ ミウラ クラフツ
※公式インスタグラムより

「Kobb(コブ)」のブランド名で、使用されなくなったスケートボードをアップサイクルし、雑貨を製造・販売している「ミウラクラフツ(Miura Crafts)」。

独特の木のぬくもりや個性的な色使いは、見ているだけでもワクワクします!

Webサイトでの販売点数は今後増える予定とのこと。これからの展開が楽しみなブランドです。

ミウラクラフツ(Miura Crafts)公式サイト

リクレイムドワークス(Reclaimed Works)

・設立された場所:日本
・アップサイクルな特徴: 再生をテーマに、アメリカ西海岸ローカルブランドの家具や古材、インテリア製品などを取り扱っている。
・展開アイテム例:家具、インテリア雑貨、住宅・店舗リフォーム

Reclaimed Works
※公式インスタグラムより

主に、アメリカ西海岸(カルフォルニア)を中心としたローカルブランドの家具、Reclaimed Wood (古材)、アメリカ製のインテリアハードウエアを製造・販売している「リクレイムドワークス(Reclaimed Works)」。

さらには、家具のカスタムオーダーや店舗什器製作、店舗や住宅、オフィスなどの空間プロデュースまでも行っているため、オールドアメリカンな雰囲気づくりをトータルサポートしてもらえます。

※東京都内(神楽坂)に予約制のショールームがあります。

リクレイムドワークス(Reclaimed Works)公式サイト

ワクワクしながらアップサイクルアイテムを選びたい!

「廃棄物」「廃材」というような言葉を見ると、まるで誰にとっても価値のないモノのように思えてしまいます。

しかし実際には、まだまだ使用できる(もしくは、一度も使用されたこともない新品も!)ステキな素材が大部分を占めており、アイデア次第で新たな命となって生まれ変わり、魅力が10倍にも100倍にも輝き始めるのです!!

アップサイクルデザイン

「アップサイクルは環境保護に良いから」という理由はもちろん大切。

ですが、まずは「見ていると気持ちが高まる、ワクワクする!」というシンプル&ポジティブな感情で、アップサイクル製品を手に取ってみる機会が増えれば、自然と笑顔までもどんどん増えていくのではないでしょうか!

■アップサイクルについて、その他のアップサイクルブランドについては、こちらの記事でもご紹介しています。
『アップサイクルブランド7選|アップサイクルでヴィンテージに新たな価値と存在感をプラス!』