FASHION 公開:

国内外サステナブルなデニムブランド5選|エシカルファッションでエコなデニムスタイルを貫こう!

【サステナブルなデニムって?デニムは環境負荷が多大?】ジーンズなどデニム製品の製造過程で使用される膨大な水量・水質汚染問題などに取り組むエシカルアパレルブランドとは。エコなデニムを楽しむために、日本・海外発サステナブルなデニムブランドをご紹介します。

地球温暖化や海洋プラスチック問題、工場排水・生活排水・農薬などによる水質・土壌汚染、食品ロスや添加物などの食の問題、労働環境・人権問題、アニマルライツ、生物多様性など、地球全体が抱える社会問題に関心を高くしている方がここ数年で格段に増えてきています。

その中で、ファッション(アパレル)業界が抱える負の部分についても一般的に広く注目が集まり始め、それと同時に「サステナブル(持続可能な)」「サスティナビリティ(持続可能性)」「エシカル(倫理的)」「エコ(自然環境を守る)」というような言葉がさまざまなメディアでも取り上げられるようになりました。

このような、人間の営みを含む自然・社会環境への関心とファッションを結び付けた時に、ファッションアイテムのなかでも「デニム」製品を作る過程で、多大な環境負荷を掛けている事実が明るみに。

デニムは環境負荷が多大

たとえば、 ジーンズ1着を製造するのに、10,855リットルという膨大な水を使用する(※)必要があり、さらには使用済みの排水には合成染料や洗浄時に使用される有毒な化学物質などが多量に含まれており、飲み水から生態系にまで害をなしている――つまりは環境破壊の元凶となっている点が挙げられます。

ですが、ジーンズを代表とするデニムアイテムは、幅広い世代の多くの方にとって日常生活で欠かせない存在と言えるでしょう。

※米IBMのイノベーションに関する国際的な取り組み「グローバル・イノベーション・アウトルック(GIO)」のレポートより抜粋:https://www.ibm.com/multimedia/portal/U101288E90928I00/gio_water.pdf

サステナブルなデニムブランド

そこでここでは、エシカルな企業・ブランドコンセプトを持ち、未来を見据えた革新的な技術によって持続可能な社会づくりに取り組んでいる、サステナブルなデニムブランドに注目!

好きなデニムファッションを諦めるのではなく、作る責任とつかう責任を果たすことができるアイテムが見つけられるように、おすすめのデニムブランドをピックアップしてお手伝いいたします。

■ファッション業界が抱える負の側面について詳しくはこちら
『ファストファッションとエシカルファッション―安価であることが意味する影の部分の代償は?』

JAPAN DENIM(ジャパンデニム)

・設立された場所:日本
・エシカルな特徴:産地活性化・雇用産出を目的に、デニムの聖地である備中備後エリアの技術力・手仕事のレベルの高さを活かした高品質デニムを製造している。
各製品に産地事業者を明示したラベルを付けることで透明化を図っている。
SDGs全17項目の目標達成に向けた事業活動を展開している
(エコ染色システムによる環境保護、CO2排出量削減、水使用量低減、オーガニックコットン使用、リサイクル、アフリカ貧困国の綿花栽培農家の支援、児童労働撲滅など)
・取り扱いアイテム例:アパレル全般(レディース、メンズ)、ファッション雑貨(バッグなど)

JAPAN DENIM
※公式インスタグラムより

グローバルに活躍する有名ブランドと共同開発し、日本のデニムの聖地としてのブランディングを行うことで、産地活性化・新規雇用産出を目的に、備中備後エリアの技術力・手仕事のレベルの高さを活かした高品質デニムを製造している「JAPAN DENIM(ジャパンデニム)」。

SDGs目標達成に向けた意識も高く、たとえば自然環境保護の面では「エコ染色システム」を採用。染色工程における全ての廃水を厳しく排水処理したり、重油使用量を約40%削減出来るボイラーシステムを導入したりすることで、洗浄薬剤軽減やCO2排出量削減、水使用量低減などを実現しています。

また、アフリカ貧困国の綿花栽培農家の支援を行ったり、現地に学校や井戸を建設するサポートをしたり、児童労働撲滅やジェンダー平等などにアプローチする活動を展開。

製品に関してもオーガニックコットン使用、再生繊維の採用など、全方位で手抜かりなくサステナブルな視点をキープしています。

熟練工の高い技術とデザイン性、サステナブルな工程が美しく合わさったデニムブランドです!

SHIMA DENIM WORKS(シマデニムワークス)

・設立された場所:日本
・エシカルな特徴:沖縄産さとうきびの搾りかす「バガス」を活用したデニム生地を使い、沖縄県内にてアイテムが製造されている。
環境負荷が少ないバイオインディゴを採用している。
生地・製品ロスを抑えるために、オーダーメイドやリユース・買取販売、シェアリングといった事業展開も行なっている。
※(デニムアイテムではないが同じく)さとうきびの搾りかす「バガス」のアップサイクル製品「かりゆしウェア」が、2021年第1回CHOICE!ZERO WASTE AWARDS受賞
・取り扱いアイテム例:アパレル全般(レディース、メンズ)、シューズ(ローファー、サンダルなど)、ファッション雑貨(バッグ、帽子、ネクタイ、など)、財布、など

SHIMA DENIM WORKS
※公式インスタグラムより

沖縄で生まれたさとうきびを日本各地の伝統技術を活用してデニム生地に加工し、沖縄県内の職人によって製品化している「SHIMA DENIM WORKS(シマデニムワークス)」。

二次利用が難しいとされている、さとうきびの搾りかす「バガス」を特殊な技術で和紙糸に加工し、その糸と環境に配慮されたコットン「COTTON USA」と織り合わせることで、デニム生地にしています。

通常のデニム生地よりも軽く、吸湿保温性・消臭効果もあり、経年変化による独特な色の変化も魅力的!

また、環境負荷が少ないバイオインディゴを採用しているなど、細かな点まで人と環境に配慮されています。

沖縄の伝統や美しい海、人と環境を守ることをベースにした考え方が製品一つひとつに感じられるエシカルブランドです。

STUDIO R 330(スタジオアール330)

・設立された場所:アメリカ合衆国(L.A.)
・エシカルな特徴:『FOREST R330』(植樹プロジェクト)として、
デニムパンツ1本の購入につき10本の木が植樹され、 通常の収益の一部に合わせて森林再生への植樹活動に充てられる。
「今世界で一番エシカルでサステイナブルなデニムを作る」と言われる南ベトナムを拠点にするサイテックス社が縫製と加工を担当し、生産工程における水の98%をリサイクルしたりCO2削減をしたりしている。
梱包用の袋は、オーガニックコットン100%のランドリーバッグになる。
リサイクルポリエステルを使用したワークアウトウエアやオーガニックコットンシャツなど、デニム以外のエシカルなアイテムも展開している。
・取り扱いアイテム例:アパレル全般(レディース、メンズ)、など

studior330
※公式インスタグラムより

モデル・女優・タレントのローラ(ROLA)さんが創設した、“Essentials for a good life”(クオリティライフに必要なもの)をコンセプトに掲げるライフスタイルブランド「STUDIO R330(スタジオアール330)」。

展開されるデニムアイテムは、「今世界で一番エシカルでサステイナブルなデニムを作る」と言われる、南ベトナムを拠点にするサイテックス社(Bコープ認定、フェアトレード認証)が縫製と加工を担当。

デニム生産時に使用する水の98%をリサイクルしたり、太陽光発電パネルを配置することでCO2削減を実現するなど、ファッション業界における問題点をクリアにする取組みがなされています。

また、『FOREST R330』(植樹プロジェクト)として、デニムパンツ1本の購入につき10本の木が植樹され、 通常の収益の一部に合わせて森林再生への植樹活動に充てられるなど、クールなデザイン性だけではなく、エシカル消費者として嬉しいポイントが盛り込まれている点にも注目です!

G-STAR RAW(ジースターロゥ)

・設立された場所:オランダ
・エシカルな特徴:国連のMDGs(現SDGs)促進のため、デニムブランドとしていち早く国連とのパートナーシップを締結している。
使用済みデニムをリサイクルしたり、サステナブルな方法で調達されたコットンを使用したり、海洋プラスチックごみを再生したバイオニックヤーンのコレクションを発表したりと、数々のサステナブルな取り組みを実現している。
デニムアイテム以外にも、エシカルな取り組みをした製品を展開している。
・取り扱いアイテム例:アパレル全般(レディース、メンズ、キッズ)、など

G-Star RAW
※公式インスタグラムより

1989年の創立以来、工業デザインと職人の手作業によるクラフトマンシップを融合させたデザインを追求しているグローバルデニムブランド「G-STAR RAW(ジースターロゥ)」。

環境意識の高いオランダ発ブランドだけあり、早い段階でサステナブルな企業姿勢を推し出し、国連のMDGs(現SDGs)促進のため、デニムブランドとしていち早く国連とのパートナーシップを締結している実績があります。

使用済みデニムをリサイクルする取り組みや、採用海洋プラスチックごみを再生したバイオニックヤーンのコレクションを発表したりと、数々のサステナブルな取り組みを実現。

2018年には、世界で最も厳しいグローバル環境認証「クレードル トゥ クレードル」のゴールド認証のデニムを発表。オーガニックコットンを100%使用し、化学薬品と水の使用量削減や化学物質を使わないインディゴ染色を備えたデニムは、デニムの未来を切り開くような注目すべき存在です。

労働環境から地球環境まで多方面でのサステナブルな取り組みを、エッジィなデニム製品の背景に堅実に組みこんでいる、ヨーロッパを代表するデニムブランドです。

AG(エージー)

・設立された場所:アメリカ合衆国(L.A.)
・エシカルな特徴:ウオーターフィルタレーションシステムにより、工場排水を飲める状態にまで浄化し、100%リサイクルを実現している。
自社工場の屋根にソーラーパネルを設置し、工場の動力の25%を作っている。
環境に配慮した繊維を採用している。
途上国の人々に安全な飲料水を提供する非営利慈善団体のサポートをしている。
・取り扱いアイテム例:アパレル全般(レディース、マタニティ、メンズ)、など

AG Jeans
※公式インスタグラムより

「デニムの神様」と称されるアドリアーノ・ゴールドシュミット氏(2004年退任)を中心にした2000年の創業以来、先進技術を使った工程とサステナブルな取り組みを促進させているデニムブランド「AG(エージー)」。

デニム製造工程にて問題となる水問題対策として、ウオーターフィルタレーションシステムにより、工場排水を飲める状態にまで浄化し、100%リサイクルを実現しています。

また、巨大な自社工場の屋根にソーラーパネルを設置し、工場の動力の25%をそこからまかなうなど、エコに配慮した企業姿勢をとことん追求。

シンプルかつスタイリッシュな表情とサステナブルな意思を感じさせる着こなしが叶います!

サステナブルデニムで自分スタイルを貫く!

世界中で求められている、環境に配慮したサステナブルなデニム製品。

素敵なファッションアイテムが作られる背景をより深く知れば、さらに愛着と自信が出るはずです。難しく考えずに、お気に入りのエシカルなブランドをぜひ見つけてくださいね。
エシカルファッションブランドのデニム

■エシカルファッションについて、詳しくはこちらの記事もチェック
『国内外エシカルファッションブランド22選|オーガニックコットン、草木染、フェアトレードアイテムを探すなら!』

『エシカルファッション日本海外ブランド14選|環境に優しくファッション性も高い人気のアパレルブランド紹介』

■オーガニックコットンを使用したTシャツ・カットソーを扱っているエシカルファッションブランドはこちら
『国内外オーガニックコットンTシャツブランド15選|肌に優しいシャツで地球環境にもエシカルな優しさを』

■エシカルジュエリー(アクセサリー)ブランド紹介はこちら
『エシカルジュエリーブランド9選|アクセサリーもエシカルファッションで人と地球に優しさを広げよう!』

■オーガニックコットンを使用したベビー・子供服ブランド紹介記事はこちら⇒
『オーガニックコットンのベビー・子供服ブランド10選|国内・海外発オシャレなエシカルキッズブランド紹介』

■エシカル・サステナブルバッグブランド紹介はこちら
『エシカル・サステナブルバッグ日本海外ブランド7選|エコでアップサイクルなバッグを自由に選ぼう!』 

■エシカル・サステナブルシューズブランド紹介はこちら
『サステナブルシューズ・スニーカーブランド7選|エシカルな靴を履いて足元からエコを楽しもう!』 

この記事を書いた人

奥田真由子

AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー、AEAJ認定環境カオリスタ、AEAJ認定ナチュラルビューティスタイリスト。京都府立大学大学院英語英米文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。文学研究を通して社会と人のあり方を考えていた経験から、国内外エシカル関連の情報を「肩ひじ張らずに」探求したく日々勉強中。