2019年8月29日2ブランド追加【日本国内でも購入できる海外ビーガンコスメ・化粧品ブランドでメイクアップを楽しむ】クルエルティフリーでベジタリアン、ヴィーガン(ビーガン)が使用できるオーガニックなおすすめ人気コスメブランドをご紹介。各ブランドのヴィーガン&エシカルな取り組みや無添加成分など特徴をまとめました。ヴィーガンコスメとは?
ここ数年、シンプルでナチュラル、そして動物たちや地球環境に意識を向けてサステナブル(持続可能)なモノづくりを意識している化粧品・コスメブランドが増えてきています。
しかし残念ながら「ナチュラル」「オーガニック」「無添加」といった優しいイメージのコピーを使いつつも、実際にはそれほど肌にも地球にも生き物たちにも優しくない化粧品ブランドがあるのは否めません。
そのため、実際に徹底してピュアでナチュラルな成分を使用し、クルエルティーフリー(動物実験をしていない)でエコフレンドリー(地球環境に配慮している)なエシカルコスメのなかでも、特に成分に一切「動物由来」を使用していない「100%ヴィーガンコスメブランド」(メイクアップアイテム中心)をピックアップしました!
日本国内の店頭では販売していないブランドが多い(海外輸入をしているECサイトにて購入可)のですが、ぜひヴィーガンコスメを知るきっかけとしてご参考ください。
※クルエルティーフリーやオーガニック系のコスメブランドには「一部の製品はヴィーガン対応」という表示がよく見られます。ですがこの記事では「全ての成分が植物性由来。全てヴィーガンコスメ」のブランドのみを取り上げています。
Contents
【ヴィーガンコスメとは】
「ヴィーガン」(ビーガン、vegan)とは「ベジタリアン(菜食主義)」の一種であり、動物性の食材(乳製品、卵、ハチミツを含む)は食べず、また毛皮・革製品なども生活から徹底排除している「完全ベジタリアン」を指します。
そのため、肌につける化粧品、メイクアイテムにおいても動物由来の成分(上述した素材・成分のほか、一般的な化粧品によく使用される牛脂、カルミン(虫から採られる紅色色素)、動物性コラーゲン、シルクなど)は一切使用せず、また製造過程において動物実験をしていないことが必須条件となります。
これらの条件をクリアしている化粧品・コスメが「ヴィーガンコスメ」です。
■ベジタリアンやヴィーガンについて詳しくはこちら⇒
『ベジタリアン、ヴィーガン、マクロビ、フレキシタリアンってどういう意味?食を通じて新しい世界と出会おう!』
Hurraw! Balm(ハーロウ!バーム)
・設立された場所:アメリカ
・エシカル、ヴィーガンな特徴:100%ヴィーガン対応。
フェアトレード商品。
動物実験を行っていない(リーピングバニー認証)。
・展開アイテム例:リップバーム、マルチルミナイザー(アイシャドウ・チーク・ハイライター・リップ)
※公式インスタグラムより
100%ナチュラル素材、100%ヴィーガン、100%フェアトレードなリップバームブランド。
純粋なオーガニックの原料から「生」の成分を抽出。多彩なバラエティの天然香料を加えた22種類のフレーバーが楽しいリップバームが勢ぞろいしています。
原料の生産農家も含む、全ての生産過程のなかで、動物実験などを行っていないのはもちろん、動物に由来する原材料も一切使用されていません。
またペトロリアムゼリー(石油系由来)やパラベン、防腐剤、人工着色料、人口着香料も不使用です。
ハーロウ!バーム日本公式サイト(オンラインストアへのリンクあり)
Beauty without cruelty(ビューティー・ウイズアウト・クルエルティ)
・設立された場所:イギリス
・エシカル、ヴィーガンな特徴:100%ヴィーガン対応。
再生マテリアルを使用。
動物実験を行っていない(リーピングバニー認証)。
・展開アイテム例:ファンデーション、フェイスパウダー、チーク、リップ、 マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、アイブロウ、ネイル、ブラシ、化粧ポーチ、ペンシルシャープナー
※公式インスタグラムより
1963年にイギリスの動物福祉団体“BWC Charitable Trust”によって設立された、100%ヴィーガン対応な老舗のヴィーガンコスメブランド。頭文字を取って”BWC”と表記されることもあります。
ヴィーガン対応なのはもちろんのこと、さらに合成界面活性剤、合成保存料、香料、シリコン成分なども不使用。天然成分で作られた低アレルギー素材が採用されており、使う人にも優しさ◎。
エコフレンドリーな再生マテリアルを使用し、CO2排出量を最小限に抑えている姿勢も好感が持てます。
Beauty without cruelty公式サイト(英語、フランス語)
※日本国内では、ナチュラル系商品通販サイトiHerb(アイハーブ)など、複数の海外輸入ショップにて販売されています。
Axiology(アキシオロジー)
・設立された場所:アメリカ
・エシカル、ヴィーガンな特徴:100%ヴィーガン対応。
動物実験を行っていない(PeTA認証)。
再生マテリアルを使用。
・展開アイテム例:リップ、化粧ポーチ
※公式インスタグラムより
100%ヴィーガン対応ながら、鮮やかな発色のリップ&クレヨンを多色展開しているリップ専門ブランド。
さらにはソイ(大豆)フリー、グルテンフリー、パーム油フリー、合成香料フリー(スイートオレンジのエッセンシャルオイルを香りに使用)、ナノサイズのピグメントフリーを徹底しています。
動物福祉団体への寄付など、クルエルティーフリーへの活動姿勢も明確に示しつつ、多彩なリップメイクを楽しむ雰囲気がステキなヴィーガンコスメブランドです。
※日本国内では、ナチュラル系商品海外通販サイトnaturacart(ナチュラカート)など、複数の海外輸入ショップにて販売されています。
PHB Ethical Beauty(PHBエシカルビューティ)
・設立された場所:イギリス
・エシカル、ヴィーガンな特徴:100%ヴィーガン対応。
アルコールフリー(ハラール認証)。
動物実験を行っていない。
・展開アイテム例:ファンデーション、フェイスパウダー、チーク、リップ、 マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、アイブロウ、ネイル、香水、スキンケア
※公式インスタグラムより
100%ヴィーガンかつハラール認証(アルコール不使用など、イスラム教徒でも使用可)まで取得しているエシカルコスメブランド。
天然オーガニック成分にこだわり、パーム油や尿素などもフリーです。
メイクアイテムからスキンケアラインまで展開数も多く、ヴィーガンの方やオーガニック好きの方に欠かせないブランドとなっています。
※日本国内では、ナチュラル系商品通販サイトiHerb(アイハーブ)など、複数の海外輸入ショップにて販売されています。
Kat Von D Beauty(キャット・ヴォン・D ビューティー)
・設立された場所:アメリカ
・エシカル、ヴィーガンな特徴:100%ヴィーガン対応。
動物実験を行っていない。
・展開アイテム例:ファンデーション、フェイスパウダー、チーク、リップ、 マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、アイブロウ、香水、ブラシ
※公式インスタグラムより
ブランドの名前にもなっているブランドプロデューサーのキャサリン・ヴォン・ドラチェンバーグさん(Kat Von D)は、元々タトゥーアーティスト。テレビ番組出演をきっかけに、アメリカの有名コスメセレクトショップ「セフォラ」からコスメブランドを発売したのが本ブランドの始まりです。
メイクアップ製品として高品質・高機能、かつ動物実験を行わない植物由来の製品(=100%ヴィーガン対応)を作る約束をしたことで人気が高まり、現在ではすべての製品がヴィーガン対応。
クールで妖艶な魅力とエシカルな姿勢の両立を体現していると言えるコスメブランドです。
Kat Von D Beauty日本公式サイト(LVMHグループサイト内、ショッピング機能なし)
※日本国内では、海外通販サイトBUYMAなど、複数の海外輸入ショップにて販売されています。
ZAO(ザオ)
・設立された場所:フランス
・エシカル、ヴィーガンな特徴:100%ヴィーガン対応。
動物実験を行っていない(リーピングバニー認証)。
・展開アイテム例:ファンデーション、フェイスパウダー、コンシーラー、チーク、リップ、 マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、アイブロウ、ネイル、ネイルリムーバー、ブラシ
※公式インスタグラムより
竹に含まれる有機シリカを主成分に、アンチエイジング成分(抗酸化剤)、必須脂肪酸、天然の防腐剤を配合しているフランス発のエシカルコスメブランド。
肌への快適さと優しいテクスチャー、美しい発色、そしてエシカルな考え方から、パッケージにもバンブー(竹)が採用されています。
環境に配慮してほぼ全て製品がリフィル対応になっているため、バンブーパッケージに中身を詰め替えれば、長く愛用できるのが嬉しいですね。
全ての製品でCOSMEBIO(エコサート基準を満たしたオーガニック製品に与えているマーク)を取得&ヴィーガン認証も取得済み。中身も外身も高ポイントなメイクアイテムに心が浮き立ちます。
Aether Beauty(エーサー・ビューティー)
・設立された場所:アメリカ
・エシカル、ヴィーガンな特徴:100%ヴィーガン対応。
動物実験を行っていない。
・展開アイテム例:アイシャドウ
※公式インスタグラムより
2018年に設立された100%ヴィーガンコスメの新ブランド。クリスタルの輝きを配合したアイシャドウパレットが話題になっています。
美容・ファッション業界にいた設立者が、従来のメイクアップコスメにあまりに多くのケミカルな素材が使用されていることに衝撃を受け、オーガニックコスメを追求したのが始まりです。
ちなみに設立者自身も、ベジタリアンからヴィーガンになったとのこと。
またサステナブルな企業姿勢を貫き、パッケージもサステナブルな素材(Zero Waste Packaging)を使用。売上の一部は環境団体に寄付されます。
ストイックさとファッション性がうまく融合されており、これからの商品展開が楽しみ&日本でも購入できる日が近いのではないでしょうか!
※2019年8月現在、日本国内では海外通販サイトBUYMAのみでの販売となっています。
e.l.f Cosmetics(エルフ)
・設立された場所:アメリカ
・エシカル、ヴィーガンな特徴:100%ヴィーガン対応。
動物実験を行っていない(PeTA認証)。
PETAのファーフリーキャンペーンのサポーターとして活動し、寄付している。
乳がん支援基金、東日本大震災への義援金キャンペーンなど、多数の慈善活動を行っている。
・展開アイテム例:ファンデーション、フェイスパウダー、チーク、リップ、 マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、アイブロウ、ブラシ、スキンケア
※公式インスタグラムより
2004年アメリカ西海岸生まれの優秀プチプラ(プチプライス、低価格)コスメとして、幅広い年代層から大人気の「e.l.f Cosmetics(エルフ)」。
プチプチながら全商品ヴィーガン仕様を徹底しており、PeTA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)のファーフリーキャンペーンのサポーター活動を行うなど、クルエルティフリーの企業姿勢を貫いています。
製品の成分も優しさを追求し、すべてにおいてサルフェートやパラベン、その他の健康リスクが懸念される化学合成成分不使用なので、お求めやすい価格ながら安心感も◎。
発色や使用感も良いため、ヴィーガンコスメとして意識しなくても、お気に入りアイテムがついつい増えてしまうブランドです!
※日本国内では、ナチュラル系商品通販サイトiHerb(アイハーブ)など、複数の海外輸入ショップにて販売されています。
Pacifica(パシフィカ)
・設立された場所:アメリカ
・エシカル、ヴィーガンな特徴:100%ヴィーガン対応。
動物実験を行っていない(クルエルティフリーアワード受賞)。
天然成分使用。
地球環境保護の観点から、容器のリサイクル活動に取り組んでいる。
・展開アイテム例:ファンデーション、フェイスパウダー、チーク、リップ、 マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、アイブロウ、ネイル、ブラシ、スキンケア、ヘアケア
※公式インスタグラムより
1996年にBrook Harvey-Taylorさんが夫とともにアメリカで創業した、ヴィーガンナチュラルコスメブランド「Pacifica(パシフィカ)」。
ブランドの始まりは、7つの香水と7つのキャンドルを創業者自身が手作りし、ご夫婦それぞれのお母さんに贈ったこと、というように、(大切な人に使ってもらうための)こだわりの成分で今でも製品展開されています。
お求めやすい価格ながら、優しく癒される香りのアイテムや、低刺激成分&見た目にもうっとりするようなメイクアイテムが数多く揃っており、ヴィーガンの方はもちろん、敏感肌の方にも愛用者が多数!
パッケージもアーティスティックなこだわりが感じられるため、プレゼント用にもおすすめです。
※日本国内では、ナチュラル系商品通販サイトiHerb(アイハーブ)など、複数の海外輸入ショップにて販売されています。
美しさも優しさも叶えられるヴィーガンコスメ!
100%ヴィーガン対応ながら、ご紹介したブランドのステキなメイクアイテムを眺めていると、美しさも優しさも両立させるのは、案外難しいことではないのかもしれないと思わせてくれますね。
多くの方がほぼ毎日使用するコスメ(メイクアイテム)にも、エシカルな魅力を見いだせることができれば、まさにサステナブルな世界が目の前で明るく広がりそうです。
また別の記事にて、ここではご紹介できなかったヴィーガンコスメブランドや、スキンケアを中心としたヴィーガンコスメブランドをご紹介したいと思います!
■スキンケア中心のエシカルコスメ紹介記事はこちら⇒
『エシカルコスメ&オーガニックコスメブランド9選|ナチュラル優しいスキンケア・メイクアイテムおすすめブランド!』
■メイクアップ中心のエシカルコスメ紹介記事はこちら⇒
『オーガニックコスメ・ナチュラル化粧品ブランド10選|おすすめメイクアップブランドで肌にも地球にも優しくキレイに!』
■ヴィーガンでも使用できる香水ブランド紹介記事はこちら⇒
『オーガニック香水ブランド12選|エシカル&サステナブルな優しいフレグランスで魅力倍増に!』
■「リーピングバニー」など、「クルエルティーフリー(動物実験廃止・禁止)」について詳しくはこちら⇒
『クルエルティーフリーとは?動物実験が化粧品に行われる?世界的な動物実験禁止の動きと日本の現状』