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【植物療法士 風間ゆみえさん】オーガニックスキンケアコスメFRENAVAの調香に込めた想いとゆらぎやすい女性たちへ

スタイリスト・ファッションディレクターのトップランナーとして、長年第一線で活躍されている風間ゆみえさん。

風間ゆみえさん

そのライフスタイルには、多くの方々が羨望のまなざしを向けていますが、数年前からは植物療法士・メディカルフィトテラピストとして、香りが心身に及ぼす作用にこだわり、主宰するサロン「SALON_Y」などを通して、ウェルネスに関するご活動も精力的にされています。

今回は、ナチュラル・オーガニック化粧品の日本初認証協会JNOCAの「JNOCAオーガニック認証」を取得したFRENAVA natural & organicの香りの監修をされたことから、同協会のPR梅谷静香さんとともに、風間さんの植物療法士としてのナチュラルなものや香りへの想い、多くの女性と接することで風間さんが感じている心身のバランスについてなどをお伺いしました。

30才を過ぎてから身体をきちんと見直すことに

──人気スタイリスト・ファッションディレクターの風間ゆみえさんですが、現在はフィトテラピー(植物の持つ力を生かした植物療法)の知識を幅広くご活用され、植物療法士・メディカルフィトテラピストとしてもご活躍されています。

ファッションもフィトテラピーも、心身がストレスフルになりやすい現代女性に送るメッセージとして活用されているように感じるのですが、風間さんご自身がフィトテラピーと出合い、どのような変化がご自分のなかであったと思われますか?

風間さん:
フィトテラピーを学び出したのは4年ほど前からなのですが、それ以前から食養(※)を大切にした生活を送るようにしていたんです。

というのも実は、20代の頃は仕事に集中しすぎた結果、大病を患ったり、年末になると毎年倒れてしまったり。これって身体からのSOSで、半ば強制的に休ませようと機能をシャットダウンしていたんですよね。

そんなこともあり、30才を過ぎたあたりから、身体のことをきちんと見直すためにヨガをはじめたり、食養について学んで、薬膳のお料理教室などにも直感で通ったりしました。

フィトテラピーについては、日本のフィトテラピー第一人者の森田敦子さんと出会って、これまた直感でスクールに通いました。フィトテラピーを学んだからどう変化した、というよりも、今ではフィトテラピーは私の日常の一部になっていると言ったほうがしっくりくるかな。

とにかく今感じるのは、「マインドが見た目に反映される!」ということ。今年(2021年)の秋には50才になりますが、数年前から身体には大なり小なりの変化もあります。でも気持ちが健やかでいられたら、外見からも「この人、いいエナジーがありそう」って思われる。その循環が大事なんですよね。

※食養(食養生):身体に取り入れる食事・食材によって自然治癒力を高め、心身を健康にする薬膳の考え方

体調不良は持ち物じゃない!

──約1年前から主宰されているSALON_Yを立ち上げようと思われたキッカケは何だったのでしょうか。 

風間さん:
人生100年時代、健康に生きたいという中で、みんなもっと自分自身の身体を観察できたほうがいいんじゃないかな、と思ったんです。

仕事も勉強も家庭のこともすべて全力で取り組むがんばり屋さんが多いですけど、私が気になるのは、みんな自分の身体の不調をまるで「持ち物」みたいに話すこと。

健康意識が高まるのはいい事だけど、「○○は身体にとって悪」「これを摂ると身体にいいらしい」のように、単純に良い悪いで話すのではなくて、たとえば「生理痛の緩和にはこういうハーブがあるよ」とか、セルフケアをライフスタイルの延長線上で自然に取り入れられるようになるといいなと、それをまたみんなが実践して得た経験から、さらに周囲のひとたちに広めてもらえたら良いな……と。

自分のトリセツを作れるように

──SALON_Yでは、会員の方たちとどのような活動をされているのですか?

風間さん:
たとえば毎月1回、「センス オブ シーズン」と銘打って、その時々の四季に合わせたケア方法を2時間半からときには3時間に及ぶことも多いセミナーのなかでみっちり話していますが、ベースには東洋医学の陰陽五行論などを用いて、身体の仕組みなどから学んでもらっています。

とは言っても、難しい話ではなくて、知識を必要としているわけではまったくなく、体験、体感を得て慣れて行ってもらえるように、今行うとベストな方法を話しています。初めての方でも大丈夫なように、ゆっくりと丁寧に分かりやすく、を心掛けて楽しくお話しています。

私は基本的に「気」 、そうです、気持ちが大事だと思っているんです。ですから何事も難しく考えずにとりあえず、なんだかよさそうだからやってみる、くらいで良いんです。後から「こういうことか!」って気づいたら意識が合致してくるんですよね。

女性は月経周期などの関係で、1か月のうちで本当に調子がいいのは1週間程度。だから、いわゆる「自分のトリセツ(取扱説明書)」のようなものを作れるようになってもらえれば、後から他の人にも無理なく伝えられるんじゃないかと思います。

今後は「マスターコース」を作って、SALON_Yで学んだことを広く教えられる方を育てていきたい、という構想もあります!

陰には陰の意味があり、陰陽どちらも全部自分

──SALON_Yで会員の方たちと実際に交流して、なにか感じること・発見したことなどはありますか?

風間さん:
立ち上げるキッカケの話に戻りますが、SALON_Yのような有料サロンを立ち上げることは、5年ほど前から考えていたんです。

その理由は、現在の情報社会では頭ばかりをフル回転させて考える人が多くて、「胸で考える(物事を中心でとらえる)・感じる」という人間の素晴らしい感覚を失っている人が多いことが、様々な問題を引き起こす要因になっていると感じていたから。

あえて、この無料で多くの情報が飛び交う現代社会で有料にしたのは、「責任のある場」「体温を感じる温かな場」を作りたかったからです。

実際に活動を始めてまもなく1年になりますが、会員さん含め、多くのがんばり屋さんたちと接すると、自分の不調などに気付けていない人だったり、自覚はあってもしかたのないことだとやり過ごしていることが多いです。

私のサロンはとてもウェルネスに対して意識が高く、ポジティブで気の良いメンバーばかりなのですが、頑張り過ぎるといつかは壊れてしまいます。

だから、自分の身体の声を聞けるようにあってほしいと願っています。

今はメンバー同士も気づかいあって、情報交換をしたり、サロンとしても常にたくさんの気づきに出会えるように発信しています。

私は、女性は笑顔がかわいくいてほしい。でもそれは、常に「陽」の状態でいるのが良い、という意味ではなくて、時には泣いたり、落ち込んだり……。そういう「陰」の要素、静かな時も大事だと私は思っています。

陰には陰の役割があって、2つの要素は流動して循環しながら調和を保っているので、陰陽どちらもあって成り立つ、全部自分。それを受け入れれば全身が繋がって、良い気が循環します。

私は、雨の後の晴れが好きなんです。だってずっと晴れの日が続いていたら、晴れだということさえわすれてしまいそうじゃない?

変化があるから意識が向く。それと同じで、悲しみに伏せる日や、落ち込む日もあるからこそ幸せが存在できるの。そしていつか、誰かが傷ついた涙を流していたら、その気持ちにも寄り添えることができますよね。

だから、ノンジャッジメント。自分にも他人にも、「あれはダメ、これもダメ」ではなくて、「こうするのが良いよね!」というように、否定するのではなく「違いを受け入れ」て、肯定的に物事を話せるようになれれば、みんなにとって良い風が吹くと思いますね。

私もよく失敗しますが(笑)、常に意識して気をつけています。

静けさのなかにある高揚をイメージ

──今回、オーガニックコスメブランドFRENAVA natural & organic(フレナバ ナチュラル&オーガニック)の香りの監修(調香)をされましたが、どのようなキッカケがあったのでしょうか?

フレナバ ナチュラル アンド オーガニック
※FRENAVA natural & organic:金沢で最も古い歴史と伝統を持つ酒蔵「福光屋」とコスメキッチン共同開発の本格オーガニックスキンケアシリーズ(画像は公式サイトより)

風間さん:
元々、東京ミッドタウンにある福光屋さんのお店(SAKE SHOP 福光屋 東京ミッドタウン店)で、甘酒や酒粕などをよく購入していて、なじみのあるお店ではあったんです。

他にも、私は偶然、福光屋さんのある金沢に友人と一緒にお家を借りていて良く出かけた金沢は大好きな街です。

そういう色々なご縁があって、「植物療法士」として香りには人一倍こだわりのある私に、福光屋さんとコスメキッチンさんから、ぜひ新しく開発しているオーガニックスキンケアブランドの香りを作ってほしい、というお声がけをいただきました。

──「“静けさと高揚”をテーマに紡がれた香り」とのことですが、香りのイメージ・着想はどのようなところから生まれたのか、お聞かせいただけますでしょうか。

風間さん:
香りの監修をすると決まってから考えたのが、歴史ある老舗の酒造、福光屋さんが開発するスキンケアなので、金沢の気配? 空気みたいなものを表現したいなということ。

また、明るく元気になるような香りを、というリクエストもありましたが、そういった部類の良い香りはすでにたくさん世の中にあるので、私が新しく作るなら「個性的で心をなでるような香り」にしたいと、強く思いました。

そこで、五感を巡らせると、ある日の金沢の夜を思い出したんです。20時過ぎくらいだったと思います。街はもう真っ暗。街灯がぽつりぽつりと灯っているだけ。柔らかい風がとにかく気持ちよくて、見上げればシャープな光を放つ美しい月、すべてがパーフェクトな夜でした。

こういう体験を通して、私の頭に浮かんだのが、金沢が持つ「陰のなかに陽を有する」凛とした強さ。これが言い換えれば、「静けさのなかにある高揚」のイメージソースですね。

そこから、白山に自生する素晴らしいクロモジの香りを基調に、西洋と東洋のハーブを悩んで悩んで何度も調香し、これが最後と思って挑戦して、やっと自分自身が納得のいく香りにたどり着きました。

バランスを取ってくれる香りの追求

風間さん:
先ほども言いましたが、現代女性は本当にがんばり屋さんが多くて。だから、常に(自律神経のうち、アクティブな活動を司る)交感神経が優位の緊張状態になっていることが多いんです。

そういう方には、「ゆるめてほぐす」鎮静の働きが大切です。

反対に、色々と悩んで鬱々としてしまっている、気持ちが下がってしまっている方もいますよね。そういういう場合は、「下がり過ぎたものを上げる」高揚の働きが大切です。

ですから、陰も陽も、静けさも高揚もどちらも大切。どちらか一方だけに作用するのではなく、上がり過ぎた時にはゆるめる、下がり過ぎた時には上げることができる、「バランスを取ってくれる香り」を追求しました。

また、アイテムによっても香りはそれぞれ異なるのもこだわった点です。

というのも、合わさる基剤(化粧品の材料)が異なれば、当然香りも変化するから。そこで、材料となる植物の個性を生かしながら、上手に融合するように試行錯誤しました。

結果としては、本当に満足のいく香りに! たとえばクレンジングクリームは、「香りのエステ」とも呼びたいほど。単にメイクを落とすのではなく、自分だけのビューティタイムと思って使ってほしいですね。

その後、エモリエントオイル、バランシングローション、バランシングセラムで、順番に使ってもらえれば、すっきり柑橘系からウッディー、フローラル、ほんのりと残る甘さまでの香りの変化で気持ちからほぐれて、お肌はモッチモチのトーンアップで嬉しくなりますよ(ご自身の頬をモチモチしながら)。

自然なものを応援したい

──FRENAVAのクレンジングクリームが、JNOCAオーガニック認証を取得しています。
FRENAVAのクレンジングクリーム
JNOCA(ジャノカ):「一般社団法人日本ナチュラル・オーガニックコスメ協会 (JAPAN NATURAL ORGANIC COSMETICS ASSOCIATION)」の略称。ナチュラル・オーガニック化粧品の日本初認証協会

風間さんは、化粧品における成分などについて、普段からなにか気にされていることはありますでしょうか?

風間さん:
植物由来をメインにしているものを選ぶようにはしています。後は、インスピレーション・直感かな?

私は不自然なものには敏感で、すぐに違和感を覚えるのです。だから「自然なもの」を応援していきたいですね。

あと、ちょっと気になることがあって……。サロンの会員さんたちや一般の方と交流している中で、時々「コスメの使用期限」について質問されることがあるんです。「開封してからどれくらい(品質として)使えますか?」って。

ですが、私は「できるだけフレッシュな状態で使ってほしい」と伝えたいです。使えるものを使えるだけ買う。開封後はケチらずに新鮮なうちに使う――これは化粧品でも食べ物でも同じ考え方ですよね。

認証があることによって人の認識が変わる

──JNOCA認証(JNOCAナチュラル、JNOCAオーガニック)は、日本初のナチュラルコスメ認証であり、日本の消費者に分かりやすい独自の基準を設けています。

植物療法士である風間さんから見て、JNOCA認証にどのような期待が感じられるでしょうか?

風間さん:
JNOCA認証のような分かりやすい認証マークがあると、成分について知識のない一般消費者の方でも安心して選ぶことができるので、こういう認証は広まれば良いな、と思います。

私は、認証があることによって人の認識が変わることに、認証自体の存在意義があると思うんです。JNOCAオーガニック認証が広がることで、「オーガニック」という言葉の認知が一般的に浸透して、多くの方の意識向上につながることを期待しています。

みんなには笑っていてほしい

──最後に、Ethical Leafの読者に向けてメッセージをお願いいたします。

風間さん:
そうですね……、みんなには笑っていてほしいです。

人は常にゆらぎの中で泳いでいて、生きている以上は止まることはありません。でも、波が穏やかだろうと激しかろうと、全てには意味があり必要なことだと思っています。私たちは経験の積み重ねで今があります。高い波にぶつかり打ちひしがれることがあっても、時が癒し、その経験が人を強くします。何があっても「全てが自分」。

実は一番きついことって「自分と向き合う」ことだったりします。

でも、泣く日があったり、仏頂面の日があったっていいと思う。そんな日があるから、笑う日が最高にたのしい。緩やかにはいられない日もあるけど、それは自然なこと。そんな道理を心に叩き込む(笑)。

するとね、気持ちの切り替えが上手になるよ!

風間さんの想いが詰まったオーガニックコスメの香りに包まれて

一つひとつの質問に、丁寧に向き合って答えてくださった風間ゆみえさん。

時には自由にキラキラと目を輝かせて、時にはストイックさを感じさせる真剣な面持ちで、まるで目の前の多くの「がんばり屋さん」に語りかけるように、温かさと奥深さのある、まさに「静けさと高揚」のトーンで想いを語っていただきました。

特に印象的だったのが、「陰と陽、どちらも含めて全部自分だと認めてあげてほしい」という言葉と、「みんなには笑っていてほしい」というメッセージ。風間さんの実体験からくる、身体性をともなった柔らかな西風のような言葉に、インタビュアーの心もお話を聞くだけでほぐされるようでした。

植物療法士の風間さんが悩みに悩んで生み出した静けさと高揚のあるFRENAVAの香り――日々の心身のゆらぎが気になる方は、ぜひ実際にあなたの五感で体験してみてくださいね。

■ナチュラル・オーガニックコスメの認証を行う日本独自の認証機関JNOCA(ジャノカ「一般社団法人日本ナチュラル・オーガニックコスメ協会」)について詳しくはこちら
JNOCA公式サイト:https://jnoca.or.jp/ 

■JNOCAオーガニック認証取得のFRENAVAクレンジングクリームについて詳しくはこちら
『ナチュラル・オーガニック系クレンジング8選|敏感肌におすすめ低刺激処方なスキンケアを!』

■風間ゆみえさんプロフィール

風間ゆみえさん
ファッションディレクター、ブランドアドバイザー、スタイリスト、AMPP認定植物療法士。
ファッションの枠にとらわれず、女性のライフスタイル全般をプロデュース。女心をくすぐる世界観で幅広い世代の女性達から圧倒的な支持を得ている。著書に『LIKE A PRETTY WOMAN』、『GLAMOROUS HAWAII』(講談社)、『LADY IN RED』(扶桑社)がある。

Instagramアカウント:@yumie_kazama
SALON_Y(https://salony.yumiekazama.com/)

この記事を書いた人

奥田真由子

AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー、AEAJ認定環境カオリスタ、AEAJ認定ナチュラルビューティスタイリスト。京都府立大学大学院英語英米文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。文学研究を通して社会と人のあり方を考えていた経験から、国内外エシカル関連の情報を「肩ひじ張らずに」探求したく日々勉強中。