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生理用品の病気リスク|合成繊維タンポンが原因で両足を切断したモデルが語るTSSの危険性

【トキシックショック症候群とは?オーガニックコットンの生理用品ブランド紹介】合成繊維・合成化学物質を使用した生理用品の危険性・リスクを知っていますか?TSS(トキシックショック症候群)という疾患がタンポンで引き起こされる可能性は否定できません。実際の疾患例を知って、自分自身で何を選択するのか決めることが重要。大切な体のために、女性必見の情報です。

2018年1月、アメリカ人モデルのローレン・ワッサー(Lauren Wasser)さんが左足のひざ下の切断手術を受けました。

Lauren Wasserさん(@theimpossiblemuse) ■ローレン・ワッサーさん(向かって左側)のインスタグラム(@theimpossiblemuse)18/1/15より
右側は義足のスノーボーダー、エイミー・パーディさん

実は彼女はすでに2012年、24歳の時に右足のひざ下の切断手術を受けており、今回の左足切断で両足のひざから下を失ったことになります。

どうしてローレンさんはこのような手術を受けなくてはいけなかったのか――その原因は「トキシックショック症候群」という敗血症の一種によるもの。

このトキシックショック症候群は、彼女が長年愛用していた市販のタンポンによって引き起こされました。

トキシックショック症候群(TSS)って?

トキシックショック症候群(通称“TSS”)とは、バクテリア(細菌)のひとつである「黄色ブドウ球菌」の一部が毒素を作り出すことで起こる病気です。

黄色ブドウ球菌はおよそ3人に1人が皮膚や鼻の穴、膣など広範囲に持っているバクテリアであり、通常は存在していたとしても病気になることはありません。

しかし非常にまれなケースとして、男女・年齢を問わず、トキシックショック症候群を発症してしまうことがあります。

現在のところ、トキシックショック症候群を発症した世界中の例としては、半数がタンポンを使用していた女性であり、残りの半分はヤケドなどの外傷や外科手術後の感染などによる男女です。

トキシックショック症候群の症状例

・発熱 ・吐き気 ・失神 ・意識混濁 など

どうしてタンポンでTSSになるの?

まず先にお断りしておきますが、「タンポンを使用すれば必ずTSSになる」訳ではありません。そのため「これまでタンポンを使っていたからTSSになるかも!?」と過剰に不安にはならないでください。

生理用品各種

ではタンポンとTSSの関連ですが、経血吸収後のタンポンは、黄色ブドウ球菌が過剰繁殖しやすい状態になると言われています。

特にここ数年では合成繊維を使っている「超吸収」タイプを使用することで、TSSを発症するケースが見られるとのこと。
※1980年代以降にTSSによる死が急増している一因と考えられている。

そのためタンポン使用時の注意事項としては、「1日3回以上取り替える」「扱うときは手を清潔にする」などが挙げられます。

ただし冒頭のローレンさんはきちんと取り替えていたとのこと。そのため注意事項を守っていたら絶対に安心、ということはないのです!

生理用品にまつわる不透明な部分

ローレンさんがTSSを発症した時は、なんとか一命を取り留めたものの、体の複数部位で壊疽(えそ)が起こっており、右足を切断せざるを得ないことになりました。

その後もローレンさんは耐え難い痛みと戦い、左足までも切断することになったのは、冒頭で述べた通りです。

彼女と彼女の母親は合成繊維を使用しているタンポンメーカーに、損害賠償だけではなく生理用品の原料変更などを求める訴訟を起こし、生理用品にまつわる潜在的リスクや業界全体の不透明性について世界中に知らしめる活動をしています。

コットン

※フィリップ・M・ティエルノ医師(NYU医学校の微生物学と病理学の教授)は、「コットン100%のタンポンの場合、TSSになるリスクは最低限となる」と述べています。

※合成繊維の使い捨てナプキンが持つ経皮毒リスクについては、後日別記事にてご説明する予定です。

リスクさえも含めて自分の意志で選ぶ権利

生理用品のみならず、機能性・利便性が高くお手頃価格なアイテムは、忙しい現代人にとっては欠かすことのできない生活必需品となります。

そのため一度使ってお気に入りになると、その商品の背景について疑問を持つことなく使い続けてしまうのは、多くの方が日常的に経験することです。

メイクアイテム、ファッション誌、ネイルする女性

しかし便利さや価格の低さといった見かけの価値だけを鵜呑みにしてしまうと、そのベースにあるリスクには気づかない、もしくは気づかないフリをしてしまう悪循環に取り込まれ、後で大きな後悔となって返って来るかもしれません!

自分の生活、ひいては人生を彩るアイテムは、それが抱えるリスクさえも含めて自分の意志で選ぶ――マーケティングにおける不透明性の改善を望むとともに、消費者側も納得して購入・使用の有無を選ぶ姿勢を貫きたいものですね。

オーガニックコットンを使用した生理用品を扱っているブランド例

・2011年、日本初の高分子吸収材不使用の生理用品として誕生した【NaturaMoon(ナチュラムーン)】

・無農薬有機栽培コットン100%使用。うさぎのイラストで人気の日本製【Cotton Labo(コットンラボ)】

・世界初のオーガニック&ナチュラルの生理用品メーカーとして1989年にイギリスでスタート【natracare(ナトラケア)】

・オーガニックコットンを使用したライフスタイル・プロダクト・ブランド【sisiFILLE(シシフィーユ)】

・女性へのやさしさを第一に考え、長年の研究・開発からうまれたフェミニンケアブランド【CHÉRICOT (シェリコット)】

■オーガニックコットンの「布ナプキン」を販売している国内ブランドは、こちらの記事でご紹介しています。
『オーガニックコットン下着ブランド(日本)16選|エシカルで心身が喜ぶランジェリーをデイリーに楽しむ!』

■ナチュラル・オーガニックなデリケートゾーンケアブランド紹介記事はこちら⇒
『オーガニック・ナチュラル系デリケートゾーンケアブランド10選|フェミニンケアを習慣にして心身を健康的に!』

■経血を吸収する高機能な生理用吸水ショーツブランド紹介記事はこちら⇒
『生理用吸水ショーツブランド9選|フェムテックアイテムを取り入れてエシカルで心地よく過ごそう!』

■フェムテックについて詳しくはこちら
『フェムテックとは?女性のQOL向上とエシカルでサステナブルなフェムテックの未来』

この記事を書いた人

奥田真由子

AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー、AEAJ認定環境カオリスタ、AEAJ認定ナチュラルビューティスタイリスト。京都府立大学大学院英語英米文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。文学研究を通して社会と人のあり方を考えていた経験から、国内外エシカル関連の情報を「肩ひじ張らずに」探求したく日々勉強中。 ※2023年3月Fmヨコハマ 「Keep Green & Blue」出演https://www.fmyokohama.jp/keep/2023/03/post-18.html

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