食品添加物(保存料、甘味料、着色料、香料など)にはアレルギー誘発、発がん性、神経に影響を及ぼすリスクがある!?砂糖はマイルドドラッグで中毒性あり(砂糖中毒、砂糖依存症)!?飲食物のカロリーオフ表示と人工甘味料が人体に与える影響って?
外に出ればよく目にするコンビニエンスストアやスーパーマーケット。
子供のころからコンビニのお菓子や菓子パン、清涼飲料に親しんでいたり、食事はほぼコンビニやスーパーのお惣菜や冷凍食品などで簡単に済ませたり……。忙しい現代人には当たり前の生活の一部になっていますよね。
ですがそのようないつでもおいしく食べられる食品たちに、どのような添加物がどの程度含まれているのか、考えたことはありますか?
「防腐剤などのある程度の食品添加物は、入っていないと輸送の時に腐っちゃうからしょうがない」「添加物は危険って騒ぎすぎじゃない?」「安くて日持ちがするほうが経済的。味もおいしいよ!」などと思われる方もいるかもしれません。
しかし口から入れるモノが自分や家族など大切な人の現在、そして未来の体を作っていると想像すれば、「食品添加物」というワードを完全に無視はできないのでは?
Contents
食品添加物ってなに?
厚生労働省によると、食品添加物とは
保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。
とのこと。
たとえば豆乳を固めて豆腐を作るためには凝固剤が必要ですし、ケーキを膨らますには膨張剤を使用します。
また栄養素をプラスするために栄養強化剤が配合されていることもあります。
食品・栄養・ヘルスケアのプロは避ける食品添加物
厚生労働省が「安全の確保に努めています」と言っているから、別に食品添加物を気にしなくてもいいんじゃない?――そんな声が聞こえてきそうですね。
ですがほぼ毎日、体に影響を及ぼす恐れのある食品添加物を「無自覚に」食べている、もしくはお子さんに食べさせているのなら、栄養士さんや医療関係者の方などは決して口にしない食品添加物について、ちょっと見てみたくありませんか?
白砂糖はマイルドドラッグ!?
まずはみんな大好きな市販のスナック菓子や菓子パン、ケーキなどにたっぷりと使われている「白砂糖」。白砂糖とは、主にサトウキビやビートを原料として作られている甘味料です。
白砂糖は原料を精製して作る工程において薬剤を使用し、もともと原料が持っていた栄養素は完全に取り除かれています。
白砂糖は酸性のため、体内に取り入れると体が白砂糖の酸性を中和しようと働きます。その時に多量に使われるのがミネラルのひとつ「カルシウム」。
そのため子供のころから多量の白砂糖が溶け込んだお菓子やジュース、清涼飲料水(お水代わりに、ミネラル補給しようと飲む人も多いスポーツ飲料も含みます!)などを飲食していると、カルシウムを元にして作られている骨や歯が弱ってしまうのです!
また白砂糖によって血糖値が急上昇した後、インスリン分泌によって急降下する現象が体内で引き起こされるため、精神的にも不安定に。
すると「集中力の低下」や「情緒不安定」、「キレやすい」(突発的に暴力的になる)などの問題が起こりやすくなると言われています。
※栄養学では、白砂糖のように「固形脂肪や砂糖以外、栄養は(ほぼ)ないけれどもカロリーだけは高く、吸収が早いために血糖値が急上昇する」食品を「エンプティカロリー」(「エンプティ“empty”=空っぽ」の意味)と呼びます。
また砂糖のイメージから想像しやすい弊害としては、肥満、糖尿病リスクが上がること。そのほかにもめまいや貧血、皮膚疾患、呼吸器疾患、心臓病、はたまた胃がん・大腸がんリスクも高まると報告されているのです!
ですがこれまでに甘いモノが大好きだった人が、急にやめろと言われても無理ですよね。その原因は「白砂糖の依存性」。
疲れると特に砂糖たっぷりの甘いモノ(実は甘いモノではなくても砂糖たっぷりの食品は多いのですが……)が欲しくなるのは、砂糖によって脳の快楽中枢が刺激されて、「エンドルフィン」という多幸ホルモン(別名「ハッピーホルモン」。ドーパミンなども含まれる)が分泌され、心が「ほっとする」からなのです。
が、このエンドルフィン、実はドラッグやアルコールと同じ働きをしているとも言えます。そのためいわゆる「中毒症状」「依存症」を引き起こし、やめられない体にしてしまうのです!
そこでスナック菓子やジャンクフードなどに含まれる、砂糖をはじめとした中毒性のある食品添加物を「マイルドドラッグ」と呼び、その中毒性から解放されるように世界レベルで警鐘が鳴らされています!!
※ちなみに茶色い「三温糖」は、白砂糖からさらに糖液(白砂糖を取り除いた残りの液)を煮詰めてカラメル化させたもの。完全に精製されていないがために茶色い色をしている「キビ糖」「てんさい糖」、精製される前の砂糖である「黒砂糖(黒糖)」とはまったく成分が異なります。
三温糖はカラメル化によって体内で化学物質を作り、学習・運動意欲の低下などを生むと言われているのです!
なんとなく茶色いほうがナチュラルで体に良いイメージがあった方には、驚きの事実ですよね~!
ソーダ税ってなに?
たとえば2016年WHO(世界保健機関)が糖分の多い清涼飲料水に課税(ソーダ税)することを各国政府に訴えました。
これにより、世界的に広まる肥満、糖尿病、虫歯の患者数を減らそうという意図があります。ただしこのソーダ税の実現は、現実的にはなかなか難しいようですね。
人工甘味料はカロリーオフでヘルシー?
砂糖はカロリーだけ高くて肥満が心配、体にも良くないなら「カロリーオフ」「ノンカロリー」の食品にしよう!――こんな風に考えて「カロリーオフ」表示の飲食物をコンビニやスーパーであえて選んでいる方、多いのでは?
ですが糖分過多時代を生きる現代人の救世主のような人工甘味料にも、人体に大きな危険があります――「免疫機能の低下(アレルギー症状などを含む)」「動脈硬化」「発がん性」「脳腫瘍リスク」「肝臓・腎臓へのダメージ」「胎児への悪影響の可能性」など、聞くだけでも恐ろしい内容なのです!
【人工甘味料(合成甘味料)の代表例】
サッカリン、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウム(アセスルファムK)、チクロなど
果糖ぶどう糖液糖の正体は?
清涼飲料水やアイスクリームなど多くの食品に配合されている「果糖ぶどう糖液糖」(異性化液糖)もまた、知らずに摂取していることが多い甘味の食品添加物のひとつ。
果糖ぶどう糖液糖とは、日本農林規格(JAS)規格にて「果糖含有率が50%以上90%未満」のものを指し、トウモロコシのデンプンを分解し、化学反応をさせることで甘みの強い果糖に異性化させた物質です。
トウモロコシが原料と聞くと、なんとなく自然なイメージになりますが、このトウモロコシはほぼアメリカからの輸入品です。そしてアメリカのトウモロコシは、8割以上が「遺伝子組み換え」により作られています。
遺伝子組み換え食品の危険性はまだはっきりと分かっていない面もあるものの、現段階ではアレルギー症状からガン、不妊症などのリスクがあるとされています。
さらに「果糖」の人体への危険性として、肥満、糖尿病はもちろんのこと、高血圧、ガン、心臓病、脂肪肝そのほか多くの疾患を引き起こすと言われています。
※果糖は果物・野菜にも含まれていますが、それらの食材によってほかの栄養素と一緒に適量を摂取する程度なら、上記のリスクは当てはまりません。
ハム好きさんに警告!亜硝酸ナトリウムって?
スーパーなどで市販されているハムやソーセージ(魚肉ソーセージ含む)、タラコやイクラなどはいつもきれいなピンク色だと思いませんか?
その秘密は「亜硝酸ナトリウム(亜硝酸Na)」という食品添加物の発色剤。上記のような肉類・魚類の加工品は時間が経つほど色が黒くなってしまい見た目が悪くなるため、おいしそうなピンク色・赤色をキープするために発色剤が使用されます。
※食中毒を引き起こすボツリヌス菌の増殖抑制効果もあります。
しかしこの亜硝酸ナトリウムをはじめ「亜硝酸塩」には毒性があり、発がん性もあることは認められています。
さらに亜硝酸ナトリウムは、食肉に含まれる物質「アミン」と体内で結びつくと「ニトロソアミン」という発がん性物質に変化します。
日本国内では亜硝酸ナトリウムの使用量は制限されています。とはいえ長年大量の加工食品を食べていれば、どれほどの発がんリスクが蓄積されているのか……想像するのも怖いですよね。
ベーキングパウダーも危険な膨張剤!?
膨張剤とは、パンやケーキを作る際に「ふっくらソフトに」膨らませるために使用されます。ベーキングパウダーといえば、ピンとくる方もいるかもしれませんね。
ですがこの膨張剤によく含まれる「アルミニウム」は人体に危険な食品添加物――神経系などに深刻な影響を与えると言われおり、WHOも1週間の暫定耐容摂取量を「体重1kgあたり1mg」と規定しています。
ですが厚生労働省による平成25年の「アルミニウムに関する報告」では
関係業界においては、これまでもアルミニウムを含む食品添加物の使用の低減化に向けた取組みを行っていますが、現在、我が国ではアルミニウムを含む食品 添加物の使用基準(使用量の上限)は設定されていません。
と書かれています。
そのためたとえばホットケーキミックス粉を購入する際は、「アルミフリー」「アルミ不使用」などと明記されている商品を選ぶなど、消費者自身が注意しなくてはいけないような状況です。
合成着色料(タール色素)って?
小さな子供たちが好きそうな、鮮やかな色のグミやチョコレート菓子、かき氷のシロップなどだけではなく、清涼飲料水やアルコール類、お漬物や紅ショウガ、ハム・ソーセージなどの食肉加工食品など、幅広く使用されている「合成着色料」。
成分表に「赤色〇号」「黄色〇号」「青色〇号」「緑色〇号」(〇には数字)と書かれていれば、合成着色料を指しています。
※「アマランス」(Amaranth)とは「赤色2号」を指します。
もしくはその食品を食べた後に、舌に真っ赤や真っ青な色がつけば、ほぼ合成着色料だと判断できます。
合成着色料は発がん性などのリスクが指摘されており、欧米では使用禁止にされているモノもあります。ですが残念ながら日本では禁止されていないために、現在でも使用されている合成着色料は存在します。
危険な食品添加物が分からないときは
まだまだ書き上げられないほどに使用されている食品添加物。
これでは食品を購入する際に「結局どの成分が入っていたら避けるべきなの?」と困ってしまいます。
そこで簡単な判断方法として、パッケージの裏面などに書かれている食品表示ラベルに書かれている原材料のチェック方法を挙げます。
原材料名の欄には、まず食品原料のなかで「含有量の多い順」に書かれています。その続きに、食品添加物が「含有量の多い順」に書かれています。
この食品添加物のなかでも、特に
・用途名(具体的な食品添加物名)
という表示方法で記載されているモノは、毒性が強いために表示義務がある添加物なのです。
そのため、たとえば
甘味料(アセスルファムK)
と書かれていれば、できる限り選ばないことをおすすめします。
毎日の食生活が未来の笑顔を作るかも!
毎日何気なく口にし、体のなかに取り入れている食品たち。
ですがこれほどまでに食品添加物にあふれた現代は、消費者自身が「自分はどのようなリスクのある物質を選んでいるのか」考えながら選ばなければならない時代でもあります。
とはいえ、あまりにも目くじらを立てて「あれもこれも体に悪いから食べられない」「食品添加物は絶対に食べてはいけない」と神経質になり、そのことでストレスをためる必要はありません!
しかし食品添加物のこわさを知っているのと知らないのとでは、ご自身やお子さん、ご家族の健康、ひいては笑顔のある生活のベースづくりが違ってくるかもしれませんよ。
「最近ジャンクフードやコンビニの菓子パン、ジュースばかり食べたり飲んだりしているなあ」などと気になることがあるのなら、この機会に食生活と体調の変化について思い巡らしてみてはいかがでしょうか。
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