ダウンジャケットなどに使われる羽毛を、回収・再精製して再び活用する「リサイクルダウン」。資源を使い捨てず循環させる素材として、アウターを中心にさまざまな製品で取り入れられています。
一方で、「中古の羽毛をそのまま使っているの?」「新品のダウンより暖かさは劣らない?」「衛生面は大丈夫?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
リサイクルダウンは、使用済みの羽毛を回収し、洗浄や乾燥、選別などの工程を経て再利用する素材です。ただし、商品によってリサイクル羽毛の使用割合や品質、再精製方法は異なり、リサイクル素材だから必ず環境負荷が低いとは一概に言えません。
この記事では、リサイクルダウンの仕組みや新品ダウンとの違い、メリット・デメリット、暖かさや清潔さ、選び方をわかりやすく解説します。
さらに、リサイクルダウンを取り入れたダウンジャケットやベストなどのアウターを中心に、現在確認できるブランド・商品や、不要になったダウン製品を回収につなげる方法もご紹介します。
目次
リサイクルダウンとは?
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リサイクルダウンとは、使用済みの羽毛製品などから羽毛を回収し、洗浄・乾燥・除塵・選別などの工程を経て、再びダウン製品の中わたとして活用する素材です。
日本羽毛製品協同組合では、リサイクルダウンを「循環型社会を支える再生天然素材」と位置づけ、新しい羽毛と同じ精製工程で処理することで再利用できるとしています。
使用済みの羽毛を回収・再精製して再利用する
リサイクルダウンは、古いダウンジャケットや羽毛布団をそのまま再使用するものではありません。
回収した製品から羽毛を取り出し、洗浄や乾燥、除塵などを行って再精製したうえで、新たなダウンジャケットや羽毛布団などの素材として利用します。
日本羽毛製品協同組合では、リサイクル羽毛について、清浄度や酸素計数、ファイバー混入率、きょう雑物混入率などの品質基準を設けています。
「一度使われた羽毛だから品質が低い」と一律に判断するのではなく、どのような再精製・品質管理が行われているかを確認することが大切です。
リサイクルダウンができるまで
具体的な工程は事業者によって異なりますが、日本羽毛製品協同組合が示すリサイクルダウンの製造工程では、回収した羽毛製品を仕分け・解体した後、羽毛を洗浄し、新たなダウンへと再生します。
一般的には、次のような流れで再利用されます。
■回収・仕分け
↓
■製品を解体して羽毛を取り出す
↓
■洗浄・脱水
↓
■乾燥・除塵
↓
■必要に応じて選別
↓
■品質確認
↓
■新たな製品へ充填
Green Down Projectでも、回収したダウンジャケットや羽毛布団などを精製し、「GREEN DOWN」として再び羽毛製品へ循環させる仕組みを展開しています。
中古ダウン製品とは何が違う?
リサイクルダウンと中古ダウン製品は、再利用する対象が異なります。
中古ダウン製品は、ダウンジャケットなどの製品そのものを再使用します。一方、リサイクルダウンは、使用済み製品から羽毛を取り出して洗浄・再精製し、新しい製品の中わたとして活用するものです。
製品をそのまま再使用するのではなく、中に入っていた羽毛を資源として循環させるのがリサイクルダウンの特徴です。
※参照:
・日本羽毛製品協同組合「リサイクルダウン」
・日本羽毛製品協同組合「認定基準を満たしたリフォーム工場にだけ発行される『リフォームラベル』」
・Green Down Project
リサイクルダウンを選ぶメリット
リサイクルダウンの大きな特徴は、一度使われた羽毛を廃棄せず、再び資源として活用できることです。
羽毛は適切に回収・再精製することで繰り返し利用できるため、資源循環や廃棄物削減、新しい羽毛への依存を抑えるという観点から注目されています。
羽毛を廃棄せず資源として繰り返し活用できる
不要になったダウンジャケットなどは、そのまま廃棄すれば資源としての役割を終えてしまいます。リサイクルダウンでは、中に入っている羽毛を取り出して再精製し、新たなダウン製品の素材として活用します。
Green Down Projectでは、回収した羽毛製品を精製し、「GREEN DOWN」として再び製品へ循環させる仕組みを構築しています。
すでにある羽毛を捨てずに次の製品へつなげられることは、リサイクルダウンの大きなメリットです。
新しい羽毛への依存を抑える選択肢になる
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羽毛を繰り返し利用できれば、新しい製品を作るたびに新たな羽毛だけを調達する必要性を抑えることにつながります。
Green Down Projectでは、羽毛の供給量が食肉市場や鳥インフルエンザなどの影響を受けることも踏まえ、日本国内で羽毛を循環させる仕組みづくりを進めています。
ただし、リサイクルダウンを使えば新しい羽毛がまったく必要なくなる、という意味ではありません。商品によっては新品の羽毛とリサイクル羽毛を組み合わせている場合もあるため、実際の使用割合を確認することが大切です。
動物由来素材との付き合い方を考える選択肢のひとつ
ダウンは水鳥から得られる動物由来の素材です。そのため、動物福祉を重視する場合、新しい羽毛をどのように調達しているかは重要なポイントになります。
一方、リサイクルダウンは、すでに製品として使用されていた羽毛を再利用するものです。既存の羽毛を循環させることで、新しい羽毛への依存を抑えながらダウンを利用する選択肢になります。
ただし、もともとは動物由来の素材であるため、「動物を使用していない素材」や「動物への影響がない素材」と表現するのは適切ではありません。
動物福祉を重視する場合は、リサイクルダウンという選択肢に加えて、新しい羽毛を使用する商品ではRDSなどの認証や原料のトレーサビリティも確認するとよいでしょう。
※参照:
・Green Down Project
・Green Down Project「回収」
・日本羽毛製品協同組合「リサイクルダウン」
リサイクルダウンの品質は?暖かさや清潔さを確認
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リサイクルダウンは、一度使われた羽毛を再利用する素材ですが、だからといって新品より必ず暖かさや品質が劣るとは限りません。
保温性や清潔さは、リサイクルか新品かだけではなく、羽毛の品質や充填量、再精製工程、製品の構造など複数の要素によって変わります。
リサイクルダウンだから暖かくないとは限らない
ダウン製品の暖かさを見る際は、「リサイクルダウンかどうか」だけでなく、ダウン率やフィルパワー、羽毛量、製品の構造なども確認することが大切です。
フィルパワー(FP)は、羽毛のかさ高性を示す指標のひとつで、一般的に数値が高いほど少ない羽毛でも多くの空気を含みやすくなります。ただし、製品全体の暖かさはフィルパワーだけで決まるものではありません。
リサイクルダウンを使用した製品の中にも、再精製した羽毛のフィルパワーやダウン率など、品質を判断するための情報を公開しているものがあります。
そのため、「リサイクルダウン=保温性が低い」と一律に考えるのではなく、新品かリサイクルかにかかわらず、商品ごとの羽毛の品質や使用量、製品仕様を確認して比較することがポイントです。
清潔さは洗浄・再精製工程や品質基準を確認する
「一度使われた羽毛なので、衛生面が心配」という方もいるかもしれません。
リサイクルダウンは、回収した羽毛をそのまま新しい製品に入れるのではなく、除塵・洗浄・乾燥・選別などの再精製工程を経て使用されます。
Green Down Projectでは、回収した羽毛について、新毛と同様に除塵・洗浄・乾燥・選別を行っています。また、羽毛の清浄度について独自基準を設けており、ダウン率80%以上のGREEN DOWNでは、JIS L 1903による清浄度(透視度)3,000mm以上を基準としています。
日本羽毛製品協同組合でも、リサイクル羽毛について、清浄度のほか、酸素計数、ファイバー混入率、きょう雑物混入率などの品質基準を設けています。これらの基準に合格した羽毛原料を使用する製品には「リサイクル羽毛ラベル」が発行されています。
リサイクルダウンを選ぶ際は、「再生素材だから清潔/不衛生」と判断するのではなく、どのような洗浄・品質管理が行われているかを確認することがポイントです。
※参照:
・Green Down Project「洗浄」
・日本羽毛製品協同組合「リサイクルダウン」
リサイクルダウンのデメリット・注意点
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リサイクルダウンは、使われなくなった羽毛を再び資源として活用できる一方、リサイクルならではの確認しておきたい点もあります。
メリットだけでなく、素材の由来や再生工程の特徴も理解したうえで選びましょう。
元の羽毛の産地や飼育環境まで確認できるとは限らない
リサイクルダウンは、すでに製品として使用されていた羽毛を回収して再利用するため、回収前の羽毛がどの農場で、どのような環境で飼育された水鳥から得られたものかまで追跡できない場合があります。
新品のダウンでは、RDS(Responsible Down Standard)のように、動物福祉に関する基準を設け、認証された農場から最終製品までのトレーサビリティを管理する仕組みがあります。
一方、リサイクルダウンは既存の羽毛を循環させることを重視した素材です。
リサイクルダウンと動物福祉に配慮した新品ダウンでは、重視している課題や確認できる情報が異なることを知っておきましょう。
リサイクルにも洗浄や再加工の工程が必要
リサイクルダウンは、使用済みの羽毛をそのまま再利用するものではありません。
回収や輸送に加えて、除塵、洗浄、乾燥、選別などの工程を経て、再び使用できる羽毛へと精製されます。そのため、水やエネルギーの使用を完全になくせるわけではありません。
「リサイクル=環境負荷ゼロ」と考えるのではなく、既存の資源を再利用することで新たな資源への依存を抑える選択肢のひとつとして捉えることが大切です。
また、環境への影響はリサイクル素材かどうかだけでなく、製造や輸送、製品をどれだけ長く使えるか、使用後に再び回収できるかなどによっても変わります。
※参照:
・Textile Exchange「Responsible Down Standard(RDS)」
・Green Down Project「洗浄」
リサイクルダウン製品を選ぶ4つのポイント
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リサイクルダウン製品を選ぶときは、「再生羽毛を使っている」という情報だけでなく、使用割合や羽毛の品質、再精製の方法、購入後のサポートまで確認すると、商品ごとの違いが見えやすくなります。
①リサイクルダウンの使用割合とダウン率を確認する
まず確認したいのが、どの程度リサイクルダウンが使われているかです。
商品によって、リサイクルダウンを100%使用しているものもあれば、中わたの一部に使用しているものもあります。さらに、中わたには「ダウン80%・フェザー20%」のように、ダウンとフェザーが一定の割合で含まれている場合があります。
「リサイクルダウン使用」という表示だけで判断せず、使用割合やダウン・フェザーの混率が公開されている場合はあわせて確認しましょう。
②フィルパワーなど羽毛の品質を確認する
暖かさや軽さを重視する場合は、羽毛の品質を示す数値も参考になります。
代表的な指標のひとつがフィルパワー(FP)やダウンパワー(dp)です。いずれも羽毛のふくらみや、どの程度空気を含めるかを見るための指標で、数値が高いほどかさ高性の高い羽毛であることを示します。
ただし、実際のダウン製品の暖かさは、羽毛の充填量やダウン率、生地、製品構造などによっても変わります。
そのため、フィルパワーなど一つの数値だけで優劣を決めず、製品全体の仕様を見ることが大切です。日本羽毛製品協同組合でも、羽毛布団の品質評価ではダウンパワーだけでなく、ダウンの混率や清浄度など複数の項目を基準としています。
③再精製工程や認証・トレーサビリティを確認する
リサイクルダウンは、回収した羽毛を再び使える状態にするために、洗浄・乾燥・選別などの工程を経ます。ブランドや事業者が、どのような方法で羽毛を再精製し、品質を管理しているのかも確認してみましょう。
また、海外製品などではRCS(Recycled Claim Standard)やGRS(Global Recycled Standard)といった第三者認証が表示されている場合があります。
RCSとGRSはいずれも、再生素材であることを確認し、サプライチェーンを通じて追跡するための基準です。GRSでは、これに加えて加工工程における社会・環境面や化学物質に関する基準も設けられています。
認証の有無だけで商品の良し悪しを決めるのではなく、何を確認するための認証なのかまで理解して見ることがポイントです。
④長く使えるか、修理や回収の仕組みも見る
リサイクル素材を選ぶだけでなく、購入した製品を長く使うことも資源を大切にする方法のひとつです。
購入時には、修理サービスの有無や、不要になった後に回収へつなげられるかも確認してみましょう。
Green Down Projectでは、品質表示でダウン率50%以上と確認できる羽毛製品を中心に、全国の協力企業や自治体などを通じて回収しています。回収条件や受付方法は場所によって異なるため、持ち込む前に公式サイトで確認が必要です。
「リサイクルダウンを買う」だけで終わらず、長く使い、使い終えたら再び資源として循環させられるかまで考えると、より持続的な選択につながります。
※参照:
・日本羽毛製品協同組合「羽毛ふとんの品質推奨ラベル『ゴールドラベル』」
・Green Down Project「回収」
リサイクルダウンとRDS認証ダウンの違い
リサイクルダウンとRDS認証ダウンは、どちらもダウンを選ぶ際に目にする言葉ですが、目的が異なります。
リサイクルダウンは「すでにある羽毛を再利用する」という資源循環の考え方、RDSは「羽毛がどのような環境で得られたか」を動物福祉やトレーサビリティの面から確認するための認証です。
リサイクルダウンは羽毛を再利用するという考え方
リサイクルダウンは、羽毛布団やダウンウェアなどから回収した羽毛を洗浄・再精製し、再び製品の中わたとして利用するものです。
すでに存在する羽毛を廃棄せず循環させることで、新たな羽毛だけに依存しない素材利用につなげることが主な特徴です。
一方、回収された羽毛はさまざまな製品に由来することがあるため、元の羽毛がどの農場から来たのか、どのような環境で水鳥が飼育されていたのかまで確認できるとは限りません。
RDSは動物福祉とトレーサビリティに関する認証
RDS(Responsible Down Standard)は、Textile Exchangeが管理する国際的な任意認証です。
※RDS認証マーク(環境省ホームページ「環境ラベル等データベース」より)
アヒルやガチョウの動物福祉に関する基準を設けており、生きた鳥から羽毛を採取するライブプラッキングや強制給餌を禁止しています。また、認証農場から最終製品まで、認証されたダウン・フェザーを追跡する仕組みが設けられています。
つまり、RDSは「羽毛を再利用しているか」を示す認証ではなく、羽毛の調達段階における動物福祉と、認証素材のトレーサビリティを確認するための基準です。
リサイクルダウンとRDS認証ダウンのどちらかが一律に優れているわけではありません。
「すでにある資源を循環させたい」「羽毛の調達背景や動物福祉を確認したい」など、自分が重視するポイントに合わせて選ぶことが大切です。
※参照:
・Textile Exchange「Responsible Down Standard(RDS)」
・Textile Exchange「What is the Responsible Down Standard (RDS)?」
リサイクルダウンを取り入れているブランド4選
ここからは、現在各ブランドの公式情報でリサイクルダウンの使用を確認できる4ブランドを紹介します。
ブランドによって、回収した羽毛の再精製方法やリサイクルダウンの使用割合、品質表示などは異なります。それぞれの取り組みを比較しながら、自分が重視したいポイントに合うものを見てみましょう。
Patagonia(パタゴニア)
・商品例:ウィメンズ・リサイクル・ダウン・セーター・パーカ
・タイプ:リサイクルダウンを使用したロング丈のダウンパーカ
・素材/品質:700フィルパワー・リサイクルダウン100%/シェル・裏地はリサイクルナイロン100%
・エシカルなポイント:使用済みダウン製品などから再生した羽毛を使用、GRSまたはRCS認証を受けたサプライチェーンパートナーを採用、フェアトレード・サーティファイドの工場で製造
「Patagonia(パタゴニア)」は、アメリカ発のアウトドアブランド。リサイクル素材の活用を進めており、ダウンについても、寝具やクッション、再販できない中古製品などから回収した羽毛を再利用しています。
「ウィメンズ・リサイクル・ダウン・セーター・パーカ」には、ダウン製品から再生されたダックダウン、グースダウン、水鳥フェザーをブレンドした700フィルパワーのリサイクルダウンを100%使用。シェルと裏地にも、漁網を再利用したリサイクルナイロン100%素材が使われています。
Patagoniaでは、リサイクルダウンの回収・加工に関わるパートナーについて、GRS(Global Recycled Standard)またはRCS(Recycled Claim Standard)の認証を受けていることを条件のひとつとしています。
※2025年秋シーズンには、ブランド全体で約69トンのリサイクルダウンを使用したと公表しています。
リサイクルダウンの使用割合だけでなく、再生素材のトレーサビリティや、表地・裏地を含めた素材選びまで確認して商品を選びたい方に注目してほしいブランドです。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
・商品例:ヌプシベスト
・タイプ:リサイクルダウンを一部使用したダウンベスト
・素材/品質:中わた:ダウン80%・フェザー20%/表地・裏地にリサイクルナイロンを使用
・エシカルなポイント:中わたの一部にリサイクルダウンを使用、表地・裏地にもリサイクルナイロンを採用
「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」は、アメリカ発のアウトドアブランド。現行の「ヌプシベスト」では、中わたの一部にリサイクルダウンを使用しています。
中わたはダウン80%・フェザー20%で、表地には40デニールのリサイクルナイロンリップストップ、肩部分と裏地にもリサイクルナイロンを採用しています。
この商品で注目したいのは、「リサイクルダウン使用」と表示されていても、中わたのすべてがリサイクルダウンとは限らないことです。
※公式ページでは「中わたの一部にリサイクルダウンを使用」と明記されており、具体的な使用割合までは公開されていません。
そのため、リサイクルダウン製品を選ぶ際は、名称だけで判断せず、どこに・どの程度再生素材が使われているのかまで確認することが大切です。
アウトドアでもタウンユースでも使いやすい定番デザインを選びながら、再生素材も取り入れたい方に注目してほしい商品です。
ROPÉ PICNIC(ロペピクニック)
・商品例:【洗える】【GREEN DOWN】フード取り外しショートダウンジャケット
・タイプ:GREEN DOWNを使用したショート丈のダウンジャケット
・素材/品質:本体中わた:ダウン80%・フェザー20%/表地・裏地:ポリエステル100%
・エシカルなポイント:Green Down Projectのリサイクル羽毛「GREEN DOWN」を採用、羽毛を再資源化した素材を日常のファッションに取り入れやすい商品設計
「ROPÉ PICNIC(ロペピクニック)」は、日本のファッションブランド。Green Down Projectのリサイクル羽毛「GREEN DOWN」を使用したダウンアイテムを展開しています。
「【洗える】【GREEN DOWN】フード取り外しショートダウンジャケット」は、本体中わたにダウン80%・フェザー20%を使用し、その羽毛にGREEN DOWNを採用した商品です。フードは取り外し可能で、撥水加工や手洗い対応など、日常使いしやすい仕様になっています。
ROPÉ PICNICでは同シリーズとして、ショート丈だけでなくミドル丈のダウンコートなども展開しています。アウトドア用品に限らず、通勤や普段着としてリサイクル羽毛を取り入れたい方にも選択肢となるブランドです。
INDIVI(インディヴィ)
・商品例:【名品/撥水/抗菌防臭】ショート丈リサイクルダウンコート
・タイプ:リサイクルダウンを使用したショート丈ダウンコート
・素材/品質:詰物:ダウン90%・フェザー10%/フィルパワー700以上/表地にリサイクルポリエステル100%を使用
・エシカルなポイント:国内工場で精製したリサイクルダウンを使用、表地にもリサイクルポリエステルを採用
「【名品/撥水/抗菌防臭】ショート丈リサイクルダウンコート」は、国内工場で精製したリサイクルダウンを使用。フィルパワーは700以上で、詰物はダウン90%・フェザー10%です。表地にはリサイクルポリエステル100%を採用し、撥水加工も施されています。
アウトドア向けだけでなく、通勤やきれいめな装いにも合わせやすいリサイクルダウンを探している方に選択肢となるブランドです。
なお、この商品はフードまわりにフォックスファーを使用する仕様です。動物由来素材の使用範囲まで重視して選びたい場合は、リサイクルダウンの有無だけでなく、製品全体の素材表示も確認しましょう。
不要になったダウンは捨てずに回収へ|Green Down Project
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リサイクルダウンを選ぶだけでなく、今持っているダウン製品を使い終えた後に、回収へつなげることも羽毛を循環させる方法のひとつです。
Green Down Projectでは、不要になったダウンジャケットや羽毛布団などを回収し、中の羽毛を精製して「GREEN DOWN」として再び製品に活用する仕組みを進めています。
Green Down Projectとは?
Green Down Projectは、企業や自治体、生活者などと連携し、羽毛製品の回収・精製・再製品化による「羽毛循環サイクル」の構築を進める一般社団法人です。
回収された羽毛製品は、中の羽毛を取り出した後、除塵・洗浄・乾燥・選別などの工程を経て再生され、新たな羽毛製品の素材として利用されます。
不要になったダウンを廃棄するのではなく、羽毛という資源を次の製品へつなげることがGreen Down Projectの大きな目的です。
回収できるダウン製品と回収場所を確認しよう
Green Down Projectでは、原則として品質表示でダウン率50%以上と確認できる羽毛製品を回収対象としています。
ダウンジャケットや羽毛布団、寝袋などが対象となり、穴があいていたり生地が変色していたりしても、中の羽毛を取り出して再生するため回収できる場合があります。一方、濡れているものや、周囲の製品に影響するほど汚れがひどいものなどは注意が必要です。
また、品質表示タグがなく、ダウン率を確認できない場合は回収できない店舗もあります。
回収方法や対象商品は拠点によって異なるため、持ち込む前にGreen Down Project公式サイトの「回収」ページから、近くの回収場所や条件を確認しましょう。
ダウン製品を最後まで使い、不要になったら回収へつなげることまで含めて考えると、羽毛をより長く資源として循環させることができます。
※参照:
・Green Down Project
リサイクルダウンに関するよくある質問
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リサイクルダウンは中古の羽毛ですか?
リサイクルダウンは、使用済みの羽毛製品から回収した羽毛を、洗浄・乾燥・除塵・選別などの工程を経て再生した素材です。
中古のダウンジャケットや羽毛布団をそのまま再使用するものではありません。日本羽毛製品協同組合でも、リサイクルダウンは新しい羽毛と同様の設備・工程で精製され、再び羽毛原料として利用されるものと説明しています。
リサイクルダウンは新品のダウンより暖かくないですか?
リサイクルダウンだから新品より必ず暖かくない、というわけではありません。
暖かさは、リサイクルか新品かだけでなく、ダウン率やフィルパワー・ダウンパワー、羽毛の充填量、製品の構造などによって変わります。
商品を比較するときは、「リサイクルダウン使用」という表示だけでなく、公開されている品質情報や製品仕様も確認しましょう。
リサイクルダウンは臭いや衛生面に問題ありませんか?
回収した羽毛は、そのまま新しい製品に使用されるのではなく、洗浄・乾燥・除塵・選別などの再精製工程を経ます。
Green Down Projectでは、GREEN DOWNについて新毛と同様に洗浄・乾燥・選別などを行い、独自の清浄度基準を設けています。また、日本羽毛製品協同組合でも、リサイクル羽毛について清浄度や酸素計数、異物の混入率などの品質基準を設けています。
ただし、再精製や品質管理の方法は事業者によって異なるため、洗浄工程や品質基準が公開されているかを確認すると選びやすくなります。
リサイクルダウンは動物にやさしい素材ですか?
リサイクルダウンは、すでに製品として使われていた羽毛を再利用するため、新しい羽毛への依存を抑える選択肢のひとつです。
一方で、ダウンそのものはアヒルやガチョウなどから得られる動物由来素材です。そのため、「動物を使用していない素材」や「動物への影響がない素材」とは言えません。
動物福祉を重視する場合は、リサイクルダウンという選択肢に加え、新しい羽毛を使用する製品ではRDSなどの認証も確認するとよいでしょう。
リサイクルダウンとRDS認証ダウンはどちらを選べばいいですか?
どちらが一律に優れているというものではなく、重視している課題が異なります。
リサイクルダウンは、すでにある羽毛を再利用して資源を循環させる考え方です。一方、RDSはアヒルやガチョウの動物福祉に関する基準を設け、認証された羽毛をサプライチェーン上で追跡する仕組みです。
「既存資源の循環を重視したい」「羽毛の調達背景や動物福祉を確認したい」など、自分が大切にしたいポイントに合わせて選びましょう。
古いダウンジャケットはどこで回収してもらえますか?
Green Down Projectの公式サイトでは、全国の羽毛製品の回収拠点を検索できます。
原則として、品質表示でダウン率50%以上と確認できるダウンジャケットや羽毛布団、寝袋などが対象です。ただし、対象製品や受付方法は回収場所によって異なります。
持ち込む前に、公式サイトの「回収」ページで最寄りの拠点と回収条件を確認しましょう。
※参照:
・日本羽毛製品協同組合「リサイクルダウン」
・日本羽毛製品協同組合「リサイクル羽毛製品の品質推奨ラベル『リサイクル羽毛ラベル』」
・Green Down Project「FAQ」
・Green Down Project「回収」
・Textile Exchange「Responsible Down Standard(RDS)」
羽毛を使い捨てず、循環させる選択肢
リサイクルダウンは、使用済みの羽毛製品から羽毛を回収し、洗浄・再精製して再び製品に活用する素材です。
すでにある羽毛を繰り返し使える一方で、元の羽毛の産地や飼育環境まで追跡できない場合があることや、再精製にも水やエネルギーが必要なことなど、知っておきたい点もあります。
そのため、「リサイクルダウンだから環境に良い」と一律に判断するのではなく、リサイクル羽毛の使用割合、ダウン率やフィルパワー、再精製工程、認証、修理・回収の仕組みまで確認して選ぶことが大切です。
また、今持っているダウン製品を長く使い、不要になったら回収へつなげることも、羽毛を循環させる方法のひとつです。
新品かリサイクルかだけで優劣を決めるのではなく、品質や動物福祉、資源循環、自分の使い方まで含めて考えながら、自分の価値観に合うダウン製品を選んでみてください。



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