「できるだけ肌にやさしい日焼け止めを選びたい」「成分にもこだわりたい」——そんな思いから、ナチュラル・オーガニックな日焼け止めに注目する人が増えています。
毎日使うものだからこそ、紫外線対策だけでなく、肌への負担や環境への影響も意識したいと考える方は多いのではないでしょうか。
ナチュラル・オーガニックな日焼け止めは、天然由来成分を中心に処方されているものが多く、成分や製造背景に配慮されている点が特徴です。
そこでこの記事では、ナチュラル・オーガニック日焼け止めの基礎知識や選び方、さらに国内外のおすすめブランドをご紹介します。肌にも地球にも負担の少ないUVケアを取り入れたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ナチュラル・オーガニック日焼け止めとは
ナチュラル・オーガニック日焼け止めとは、天然由来成分を中心に配合し、肌や環境への配慮を意識して作られたUVケアアイテムのことです。一般的な日焼け止めと比べて、成分や製造背景にこだわっている点が特徴といえます。
ただし、「ナチュラル」や「オーガニック」という言葉には明確な統一基準がないため、ブランドごとに考え方や基準が異なる点には注意が必要です。そのため、成分や特徴を理解したうえで選ぶことが大切になります。
以下では、ナチュラルな日焼け止めの基本的な考え方を整理していきます。
天然由来成分を中心に作られている
ナチュラル日焼け止めは、植物由来のオイルやエキス、ミネラル成分などを中心に構成されているものが多く見られます。肌へのやさしさを意識した処方が多い一方で、ブランドごとに配合バランスや特徴は異なります。
また、香りについても天然精油を使用している製品があり、自然な香りを楽しめる点も魅力のひとつです。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い
日焼け止めは、紫外線を防ぐ仕組みによって大きく2つに分けられます。
■紫外線吸収剤:紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変えて放出するタイプ。一部の成分には環境への影響が指摘されており、特に海洋環境への配慮を重視する文脈で気にされることがあります。
■紫外線散乱剤:紫外線を物理的に反射・散乱するタイプで、ノンケミカルと呼ばれることもあります。
ナチュラル・オーガニック日焼け止めでは、こうした背景から紫外線散乱剤を中心に使用している製品が多く見られます。一方で、近年は使用感とのバランスを考えた処方も増えています。
オーガニックとの違い
「ナチュラル」と「オーガニック」は似ているようで意味が異なります。ナチュラルは主に天然由来成分を使用していることを指すのに対し、オーガニックは有機栽培された原料を使用していることを意味します。
さらに、オーガニック認証(例:NATRUEなど)やヴィーガン認証、動物実験を行わないクルエルティフリー認証を取得しているかどうかも一つの目安になります。ただし、すべてのブランドが認証を取得しているわけではないため、成分やブランドの考え方をあわせて確認することが重要です。
ナチュラル日焼け止めの選び方
Photo on Unsplash
ナチュラル・オーガニックな日焼け止めは、成分やコンセプトだけでなく、使用感や用途によっても選び方が変わります。自分のライフスタイルや使うシーンに合ったものを選ぶことで、無理なく取り入れやすくなります。
そこで次に、購入前にチェックしておきたいポイントを紹介します。
紫外線防御力(SPF・PA)を確認する
日焼け止めを選ぶ際にまず確認したいのが、SPFとPAの数値です。SPFは主にUVB(紫外線B波)を防ぐ指標、PAはUVA(紫外線A波)を防ぐ指標を示しています。
日常使いであればSPF20〜30、PA++〜+++程度でも十分とされる場合が多く、屋外での長時間の活動やレジャーではより高い数値を選ぶと安心です。使うシーンに合わせて選ぶことが大切なポイントになります。
使用部位(顔用・体用・兼用)で選ぶ
日焼け止めは、顔用・体用・顔と体の兼用タイプに分かれています。顔用は伸びの良さや軽い使用感が重視されることが多く、体用は広範囲に塗りやすいテクスチャーやコスト面が考慮されている傾向があります。
兼用タイプはバランス型で使いやすく、1本で済ませたい方に適しています。肌質や使用シーンに合わせて選ぶと、より快適に使えます。
ノンケミカルかどうか
「ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)」かどうかも重要なポイントです。紫外線散乱剤を使用したノンケミカルタイプは、肌へのやさしさを重視したい方に選ばれることが多くなっています。
一方で、使用感や仕上がりとのバランスもあるため、自分の肌との相性を見ながら選ぶことが大切です。
成分のシンプルさと処方
ナチュラル日焼け止めは、配合成分の数や種類にも注目したいところです。できるだけシンプルな処方のものは、成分を把握しやすく、選ぶ際の安心感にもつながります。
また、香料や着色料の有無なども確認し、自分の好みや使用シーンに合ったものを選びましょう。
環境への配慮(リーフフレンドリー・リーフセーフなど)
近年では、海やサンゴへの影響に配慮した「リーフフレンドリー」「リーフセーフ」と呼ばれる日焼け止めにも注目が集まっています。特定の成分を含まない設計や、環境負荷を抑えた製造を行っているブランドもあります。
日常使いだけでなく、海や自然の中で使用する場合には、こうした環境への配慮も意識して選ぶことをおすすめします。
ナチュラル・オーガニック日焼け止めおすすめ7選
ナチュラル・オーガニックな日焼け止めは、ブランドごとに成分や使用感、コンセプトが大きく異なります。天然由来成分を重視したもの、使用感の軽さにこだわったもの、環境配慮を軸にしたものなど、それぞれに特徴があります。
また、顔用・体用・兼用タイプなど用途もさまざまなため、ライフスタイルや使うシーンに合わせて選ぶことが重要です。日常使いなのか、レジャー用途なのかによっても最適なアイテムは変わってきます。
ここでは、ナチュラル・オーガニックな考え方を大切にした日焼け止めブランドを、国内・海外に分けて紹介します。成分や特徴だけでなく、使用部位(顔・体)もわかるように整理しているので、ご自分に合った1本を見つける参考にしてみてください。
luamo(ルアモ)
・商品名:オールデイプロテクト UVアクアヴェール SPF28 PA+++
・使用部位:顔・体兼用
・設立された場所:日本
・エシカル/オーガニックなポイント:天然由来成分100%、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)、ナノ原料不使用、石けんで落とせる設計、環境配慮型の原料選定
「オールデイプロテクト UVアクアヴェール」は、水のように軽くなめらかな使い心地が特徴の日焼け止め乳液。紫外線吸収剤を使用せず、紫外線散乱剤として酸化セリウムを採用したノンケミカル処方となっています。酸化チタンや酸化亜鉛を使わず、ナノサイズの原料も不使用で設計されている点も特徴です。
SPF28・PA+++と日常使いに適した紫外線防御力で、白浮きしにくくベタつきにくい軽やかな仕上がり。顔だけでなく全身に使えるため、1本で紫外線対策をしたい方にも取り入れやすいアイテムです。石けんで落とせる仕様のため、クレンジングの負担を減らしたい方にも適しています。
さらに、ブルーライト対策も考えられており、日中の外出時だけでなく室内でのケアにも活用しやすい設計です。ゼラニウムのオーガニックアロマの香りも心地よく、日焼け止め特有の香りが苦手な方にも使いやすい仕上がりになっています。
サステナブルコスメアワード2025にて審査員賞(生物多様性部門)を受賞しており、成分や設計だけでなく環境への配慮の観点からも評価されている日焼け止めです。
WELEDA(ヴェレダ)
・商品名:エーデルワイス UVバリアクリーム SPF50・PA+++
エーデルワイス UVプロテクトミルク SPF38 PA++
・使用部位: UVバリアクリーム:顔用、UVプロテクトミルク:顔・体兼用
・設立された場所:スイス
・エシカル/オーガニックなポイント:紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル処方)、天然ミネラルフィルター採用、合成保存料・合成着色料・合成香料・鉱物油・遺伝子組み換え植物・シリコーン・マイクロプラスチック不使用、NATRUE認証取得、ヴィーガン対応、Reef safe設計(サンゴ礁に配慮)
日本向けのUVシリーズを含む「Made in Japan Series」は、日本の環境やニーズに合わせて開発されたシリーズで、日本人の肌に合うよう設計されている点も特徴です。
「エーデルワイス UVバリアクリーム」は、SPF50・PA+++の顔用日焼け止めクリーム。「エーデルワイス UVプロテクトミルク」は、SPF38・PA++の顔・体兼用の日焼け止めミルクです。
「エーデルワイス UVプロテクトミルク」は、生後1か月の赤ちゃんから大人まで使える設計で、幼児使用テスト・敏感肌テストも実施。伸びがよくベタつきにくいミルクタイプで、全身に使いやすい使用感も魅力です。
どちらも紫外線吸収剤を使用しないノンケミカル処方で、天然ミネラルフィルターにより紫外線に加えてブルーライトや近赤外線にも配慮した設計。整肌成分としてエーデルワイスエキスを配合し、乾燥しがちな肌にうるおいを与えます。香りには天然精油を使用したシトラス系の香りを採用しています。
また、サンゴ礁や海洋生物への影響が懸念される紫外線吸収剤を使っていない点もポイントです。
さらに、合成保存料、合成着色料、合成香料、鉱物油、遺伝子組み換え植物、シリコーン、マイクロプラスチックを使用しない処方を採用。NATRUE認証およびヴィーガン対応の製品として、成分や環境への配慮を重視する方にも選ばれています。
BADGER(バジャー)
・商品名:デイリーミネラルサンスクリーン SPF50
・使用部位:顔・体兼用
・設立された場所:アメリカ
・エシカル/オーガニックなポイント:オーガニック成分85%、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)、Reef Friendly設計(サンゴ礁に配慮)、ヴィーガン・クルエルティフリー、B Corporation認証取得
BADGER(バジャー)は、アメリカ発のナチュラル・オーガニックケアブランド。シンプルな原料構成と環境への配慮を重視した製品づくりを特徴としています。
「デイリーミネラルサンスクリーン」は、SPF50の紫外線防御力を備えた顔・体兼用の日焼け止めです。紫外線吸収剤を使用しないノンケミカル処方で、UVA・UVBの両方に対応した広域スペクトル設計となっています。
軽いつけ心地と薄づきの仕上がりが特徴で、肌になじみやすいテクスチャー。6つのシンプルな原料で構成されており、日常使いしやすい設計となっています。ウォータープルーフ(約40分)仕様で、屋外での活動時にも使いやすい点も特徴です。
また、リーフフレンドリー設計やヴィーガン・クルエルティフリーの方針を採用しており、環境や動物への配慮も意識されています。B Corporation認証を取得しているブランドとして、社会的責任にも取り組んでいます。
顔から体まで幅広く使えるため、家族でシェアしやすいナチュラル日焼け止めとして取り入れやすいアイテムです。
maui VERA(マウイ ベラ)
・商品名:ミネラルサンスクリーン(SPF30/SPF50)
・使用部位:顔・体兼用
・設立された場所:アメリカ(ハワイ)
・エシカル/オーガニックなポイント:オーガニック成分配合、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)、Reef Friendly設計(サンゴ礁に配慮)、皮膚科テスト済、不要な添加物不使用、クルエルティフリー
同ブランドの日焼け止めは、紫外線吸収剤を使用しないノンケミカル処方を採用し、ミネラル成分によって紫外線から肌を守る設計。UVA・UVBの両方に対応し、SPF30やSPF50など用途に応じて選べるラインナップが展開されています。
また、リーフフレンドリー設計に加え、皮膚科テスト済の処方で、不要な添加物を使用しない設計も特徴です。オーガニック成分を取り入れ、ヴィーガン・クルエルティフリーの方針も掲げています。
顔から体まで使えるため、日常使いからビーチやアウトドアまで幅広いシーンに対応。自然環境への配慮を重視しながら紫外線対策を行いたい方に適したナチュラル日焼け止めブランドです。
※2026年4月現在、日本国内では未販売です。
HANA ORGANIC(ハナオーガニック)
・商品名:〈新〉ウェアルーUV SPF30 PA++
・使用部位:顔用
・設立された場所:日本
・エシカル/オーガニックなポイント:天然由来成分100%、植物成分のオーガニック比率99.0%、紫外線吸収剤不使用、石けんで落とせる設計、ナノ化原料不使用、B Corporation認証取得
「〈新〉ウェアルーUV」は、SPF30・PA++の顔用日焼け止めベース。紫外線吸収剤を使用しないノンケミカル処方で、日中の紫外線対策とベースメイクを兼ねた設計が特徴です。
日中美容液・ノンケミカルUV・化粧下地・ライトファンデーションの4つの機能を持ち、1本でベースメイクまでカバーできる仕様となっています。カラーは「ピンクベージュ」と「イエローベージュ」の2色展開で、仕上がりの印象に合わせて選べる点もポイントに。
また、ブルーライトや近赤外線などの日中の外的環境にも配慮した仕様で、石けんで落とせる処方を採用しています。
Naturaglace(ナチュラグラッセ)
・商品名:UVプロテクションベースS SPF50+ PA+++
・使用部位:顔用
・設立された場所:日本
・エシカル/オーガニックなポイント:天然由来成分100%、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル処方)、石けんで落とせる設計、ブルーライト・近赤外線にも配慮した処方、B Corporation認証取得
「UVプロテクションベースS」は、SPF50+・PA+++の紫外線防御力を備えた顔用の日焼け止め化粧下地。紫外線吸収剤を使用しないノンケミカル処方でありながら、日常使いから屋外での活動まで対応しやすい設計となっています。
特徴は、紫外線に加えてブルーライトや近赤外線といった光環境にも配慮されている点です。屋外だけでなく、室内でのPCやスマートフォン使用時など、日常生活で受ける光ダメージへの対策も考えられています。
また、化粧下地としての機能も兼ね備えており、肌のトーンを整えながらメイクの仕上がりをサポート(美容液成分87%配合)。石けんで落とせる処方のため、クレンジングの負担を抑えたい方にも取り入れやすいアイテムです。
FEMMUE(ファミュ)
・商品名:
ウィーラブサン ジェントルトーンアップ UVクリーム SPF50+ PA++++
ウィーラブサン フレッシュリリーフ UVクリーム SPF50+ PA++++
・使用部位:顔用
・設立された場所:韓国
・エシカル/オーガニックなポイント:EDTA・ビーズ・石油由来・プラスチック系など不使用、肌刺激テスト実施、サンゴ礁への影響に配慮した紫外線吸収剤を使用、クルエルティフリー
「ウィーラブサン」シリーズは、SPF50+・PA++++の紫外線防御力を備えた顔用日焼け止め。スキンケアのような軽やかな使用感を意識した設計で、日中の肌を守りながらベースメイクとしても使える仕様となっています。
「ジェントルトーンアップ UVクリーム」は、肌の色ムラを自然にカバーしながらトーンアップ*するタイプで、血色感のある仕上がりを演出します。一方、「フレッシュリリーフ UVクリーム」は、よりナチュラルな仕上がりを求める方に向けた設計です。
両製品ともに、美容液成分を含んだ処方で、肌にうるおいを与えながらなめらかに整える点が特徴です。軽やかなエマルジョンテクスチャーで伸びがよく、日中の肌を快適に保つ設計となっています。
また、韓国国内で肌刺激テストを実施しており、サンゴ礁への影響に配慮した紫外線吸収剤を使用するなど、環境面への配慮も取り入れられています。
*トーンアップ:メイクアップ効果による
ナチュラル日焼け止めのよくある疑問
Photo on Unsplash
ナチュラル・オーガニックな日焼け止めを選ぶ際には、成分や使用感について疑問を感じる方も多いものです。ここでは、よくある質問をもとにポイントを整理します。
ナチュラル日焼け止めでもしっかり紫外線対策はできますか?
ナチュラル日焼け止めでも、SPFやPAの数値に応じて紫外線対策が可能です。日常使いであればSPF20〜30程度、屋外での活動が多い場合はSPF50など、使用シーンに合わせて選ぶことが大切です。
ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)は白浮きしやすいですか?
ノンケミカルタイプは、紫外線散乱剤を使用するため、製品によっては白浮きが気になる場合があります。ただし、最近ではテクスチャーや仕上がりが改良されている製品も増えており、使用感は商品ごとに異なります。
敏感肌でも使いやすい日焼け止めはありますか?
ナチュラル日焼け止めの中には、天然由来成分を中心とした処方や、肌への配慮を意識した設計の製品もあります。ただし、肌との相性には個人差があるため、成分表示を確認しながら選ぶことが重要です。
顔用と体用はどう使い分ければいいですか?
顔用は軽い使用感やメイクとの相性を考えて設計されているものが多く、体用は広範囲に塗りやすいテクスチャーやコスト面が考慮されている傾向があります。1本で済ませたい場合は、顔・体兼用タイプを選ぶのもひとつの方法です。
石けんで落とせる日焼け止めは本当に落ちますか?
石けんで落とせる設計の日焼け止めは、クレンジングを使わずに落とせるよう配慮されています。ただし、重ね塗りをした場合やウォータープルーフタイプの場合は、洗い残しがないよう丁寧に洗うことが大切です。
肌にも地球にも負担の少ない日焼け止めを選ぼう!
ナチュラル・オーガニックな日焼け止めは、天然由来成分を中心とした処方や、環境への配慮など、さまざまな視点から選べるのが特徴です。
紫外線対策としての機能だけでなく、日々のスキンケアやライフスタイルに合わせて取り入れやすい点も魅力といえるでしょう。
今回ご紹介したように、顔・体兼用タイプや顔用など、用途によって選び方は変わります。まずは使うシーンに合わせて選び、そのうえで成分や使用感、自分の肌との相性を確認しながら取り入れていくことが大切です。
毎日使うものだからこそ、肌へのやさしさと環境への配慮、どちらも大切にしたいもの。自分に合った1本を見つけて、心地よいUVケアを楽しんでみてください。



luamo公式HP
WELEDA公式HP
BADGER公式HP
maui VERA 公式インスタグラム
HANA ORGANIC公式HP
Naturaglace公式HP
FEMMUE公式HP










