3月8日は国際女性デー、3月9日はバービーの誕生日 多様性と可能性を映し続けてきたバービーの歩み

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社会とともに変化してきた65年以上のバービーの歴史
Ethical Leaf 編集部

毎年3月8日は「国際女性デー」です。女性の権利向上やジェンダー平等について世界中で考える日として国連が定めた記念日で、今年は「権利、正義、行動。すべての女性と少女のために」がテーマ。社会の中で女性がどのような機会を持ち、どのように生きられるのかを見つめ直す日でもあります。

その翌日3月9日は、バービーの誕生日。1959年に誕生したこのドールは、単なる着せ替え人形の枠を超え、「You Can Be Anything(何にでもなれる)」というメッセージを掲げながら、時代ごとの女性像や価値観を映し出してきました。

「何にでもなれる」という物語のはじまり

バービーの本名は、バーバラ・ミリセント・ロバーツ。アメリカ・ウィスコンシン州ウィロウズに住むという設定で、4姉妹の長女です。誕生日は3月9日。家族や友人に囲まれながら、自分の夢に向かって歩んでいく存在として物語が紡がれてきました。

1959年3月9日、ニューヨークのトイフェアでデビューしたバービーは、ポニーテールに白黒のゼブラ柄水着という大胆なスタイルで登場します。そのデビュー・ファッションは日本の帝国ホテルで考案され、誕生当初から国境を越えた要素を持っていました。
1959年のバービー© 2026 Mattel. All Rights Reserved.

当時の子ども向け人形としては珍しく、大人の女性の体型を持っていたことも特徴です。母親になる未来だけではなく、仕事や夢を持つ“自立した女性像”を投影できる存在として設計されました。

女の子の無限の可能性を引き出す人形」という発想の原点は、ここにあったのです。

社会とともに変化してきた65年以上の歴史

バービーの歩みは、社会の変化と重なります。

1968年にはブランド初のブラックドール「クリスティー」が登場しました。多様な肌の色を持つ人形を展開したことは、社会的なメッセージを帯びた出来事でもありました。その後もさまざまな人種や文化を反映するシリーズが広がっていきます。

1985年にはビジネスエグゼクティブとして働くバービーが登場。1992年には大統領候補として政治の世界を表現するなど、バービーは時代ごとの多様なキャリア像を提示してきました。
1985年のCEOバービー© 2026 Mattel. All Rights Reserved.

実際にバービーは1992年以降、6回以上大統領選に立候補する設定となっており、リーダーとしての女性像を繰り返し描いてきました。

体型のバリエーションが拡充されるようになったのは、2016年のこと。従来の体型に加え、カーヴィー(Curvy)、プチ、トールが導入され、多様な身体の表現を反映する取り組みが進められました。
2026年2月にリリースされた自閉症の特性を持つバービードール© 2026 Mattel. All Rights Reserved.

そして2026年2月には、Autistic Self Advocacy Network(自閉症セルフアドボカシー・ネットワーク)と共同で開発された、自閉症の一例として、ノイズキャンセリングヘッドホンやフィジェットスピナー、記号を用いて意思を伝えるためのノイズ低減ヘッドホンやフィジェットトイを表示したタブレットなど、感覚やコミュニケーションの特性に配慮した設計が取り入れられました。

250以上の職業が示してきた可能性

バービーはこれまでに250以上の職業を経験してきました。医師、宇宙飛行士、エンジニア、アスリート、アーティストなど、その領域は多岐にわたります。

1960年代には、すでに宇宙飛行士として宇宙服をまとったバービーが登場。これは、女性宇宙飛行士が現実に誕生するよりも前でした。
1965年宇宙飛行士のバービー© 2026 Mattel. All Rights Reserved.

現在では35種類の肌色、97種類の髪型、9つの体型が展開されています。こうした広がりは、特定の理想像を示すというよりも「選択肢の存在」を提示する試みとして、世間から注目を集めました。

国際女性デーに重ねて考える

国際女性デーは、20世紀初頭の女性労働者による権利運動を背景に誕生しました。1975年に国連が正式な国際デーとして制定して以来、世界各地でジェンダー平等についての対話が続いています。

3月8日の国際女性デー、3月9日のバービーの誕生日、そして3月11日はケンの誕生日です。ケンは今年で65周年を迎えました。

こうした日付が並ぶこの時期は、女性の可能性だけでなく、パートナーシップや社会全体のあり方を考える機会にもなります。

バービーはこれまで、理想化された体型などについて批判を受けてきた側面もあります。しかし同時に、時代の価値観や声に向き合いながら変化を重ねてきたことも事実です。
時代とともに多様化したバービー© 2026 Mattel. All Rights Reserved.

重要なのは、完璧であるかどうかではなく、社会の変化を受け止めながら問い直し続ける姿勢なのかもしれません。

250以上の職業、多様な肌色や体型、そしてインクルーシブな展開。その積み重ねは、「あなたには選択肢がある」というメッセージを、長きにわたり伝え続けています。

国際女性デーをきっかけに、自分自身の可能性や、これからの社会の姿について考えてみる。バービーの65年以上にわたる歩みは、個人の夢だけでなく、社会が変わりうるという希望も映しているのではないでしょうか。

3月のこの機会に、あなたはどんな「You Can Be Anything」を思い描きますか。小さなドールが紡いできた物語から、未来へのヒントを見つけてみてはいかがでしょうか。


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この記事を書いた人

Ethical Leaf 編集部

エシカルな生活を楽しむライフスタイル・マガジン『Ethical Leaf』(エシカルリーフ)編集部。 「日常のなかでふと気づく誰かのこと、環境のこと、世界のこと、地球のこと」をベースに、生活のなかに取り入れやすい(&心に留めておいてほしい)エシカル(倫理的な)情報を集めて発信中!

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